モラハラは治る?治らない?

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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こんにちは。
今日もこちらのブログを開いて
いただいてありがとうございます。



タイトルにある通り、
モラハラって治るのか、治らないのか?
あなたはどう思いますか?



私は、治らないタイプの真性モラハラと、
治るタイプの仮性モラハラとが
あるんじゃないかな・・と思ってきました。 



治る、治らないというよりも、
治る=変わることができる、
治らない=変わることができない、
といった方がしっくりくるかもしれませんね。



で、私がこれまで変わることができない
真性モラハラと捉えていたのは、
自己愛性人格障害とか、
発達障害があるがゆえに
モラハラをするタイプだったのですが、
私が真性タイプと捉えていたタイプでも
「気づきと自身の加害性を
 客観視することができれば変わることも可能」
という記事を見つけました。



「妻は愛しいが頭が悪い。救ってあげねば」
 モラハラ加害者の心理を当人が振り返る



この記事の中で、
自身のモラハラ加害者としての心理を
振り返っておられるのは、
えいなか氏という方で、
この方はハラスメント当事者が
自己変容するための団体である
「GADHA」を立ち上げて、
そこで悩み相談、
オンライン当事者会の開催、
トレーニング等を行っているそうです。



モラハラによって苦しめられるのは
もちろん被害者の方なので、
被害者に向けた取り組みは不可欠ですが、
こうした加害者に向けた取り組みも
大切ですよね。



私も、おそらく自身のモラハラが原因で
別居や離婚となり、
妻や子どもと一緒に生活することが
できなくなってしまったことで、
とてつもない苦しみを味あわれている方の
お話をおうかがいしたことがありますが・・

もちろん辛いお気持ちは分かるんですよ。
でも、もうなんというか・・
いかんともしがたいですよね。



幸せに暮らしていた頃に戻りたいと
切望している以前の生活は、
奥さんにとっては決して二度と戻りたくない
苦痛に満ちた生活だったという、
この天と地ほどの認識のズレを
「自分は正しい」
「それが妻と子どものためでもある」
と信じて疑わない方に理解していただくことは、
正直に言って、
私には無理でした。



こういう方が、気づきを得ないままに、
新しいパートナーを得て新しい生活を始めても、
同じことが繰り返されるであろうことは
火を見るよりも明らかなので、
新たな被害者を生まないためにも、
こういう加害者向けの活動が
広まっていくといいなと純粋にそう思います。



というわけで、従来、
変わることはできないと思われていた
真性のモラハラタイプの人も
「気づきと自身の加害性を
 客観視することができれば」
変わることも不可能ではないようです。

(ただ、気づきを得ること自体が
 相当に難しいんじゃないかと
 思ったりはしますが・・)



ということはですよ、
真性タイプでさえ
変わることが可能なんですから、
仮性タイプなら、
より高い確率と低い難度で
変わる=治ることが可能と
言えそうですよね。



というか、
非モラハラ人と仮性モラハラ人の領域は、
普通に行ったり来たりできる範囲に
位置してるんじゃないかと思ったりします。



もっと言えば、
人って誰しも仮性モラハラ人の種を
内に持っているんじゃないかと
思うんですよね。



自身の置かれている状況や、
周囲の状況、環境の変化や偏った思い込み、
相手との力関係の差や関係性の変化など、
いろいろな事情の影響を受けて、
そういったモラハラの“種”が
自身も気づかないうちに
心の中で芽を出し大きくなっていってしまう・・。



そういったことは、
近しい人間関係の間では、
わりとよく起きているような気がします。



夫婦の間でも、個々、もしくは二人の
状況や環境に変化があったときには、
夫婦の関係性にも変化が起きやすいので、
そういうときには、
モラハラやモラ的言動も発生しやすくなります。



それがどんな時かといえば、
たとえば、
一緒に暮らし始めて二人の生活に慣れてきた頃、
どちらかが転職したり仕事を辞めたとき、
子どもが生まれたとき、
浮気・不倫などのトラブルが発覚したとき
とかですかね。



こういったときには、
二人の関係性や力関係に変化が起きたり、
過度なストレスで
感情をコントロールできなくなったりして、
モラハラ的な言動が発生しやすくなります。



人って、状況や環境が変わったりして、
その変化についていくために必死になったり
余裕をなくしたりすると
自分も周りも見えなくなって、
わりと簡単に周囲の人に
ひどいことを言ったりやったり
しちゃうもんだと思います。



たとえば、子育て中のママ(パパ)が、
仕事や家事で疲れていて
心に余裕がない状態のときに、
子どもにきつくあたってしまった・・
なんてことは聖人君子でもなければ
誰にでも経験のあることだと思います。



それが一過性のものであれば、
相手に与えるダメージも
関係性に与えるダメージも、
まぁ許容範囲内でおさまるのかもしれませんが、
その状態が気づかないうちに
通常運転になってしまっていれば、
それは子どもからすれば
立派なモラハラですよね。



ある意味、
「自分はモラハラなんて
 するような人間じゃない!」
と思っているとしたら、
その方が危険なことなのかもしれません。



自分の中にも、
モラハラの種があることを知っていれば、
それを発芽させないように
気をつけることができますけど、
その意識がなければ、
種からモラハラの芽が出たことも、
それが大きくなっていることにも
気づけないですから。



モラハラは、
被害にはもちろん遭いたくないですが、
自分が無自覚に加害者になったりすることも
避けたいですよね。



状況や環境が変わったとき、
いっぱいいっぱいで余裕をなくしているとき、
心や体が疲れているとき、
「自分は正しい、相手が悪い」
「こんなに大変で自分は頑張っているのに」
という思いがあふれてくるときには、
モラ的言動を発動しやすくなります。



そういったときには特に気をつけて、
仮性であってもモラハラ人の領域に
足を踏み入れないように、
踏み入れてもすぐに戻ってこれるように、
自分を見失わずにいたいですね。




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