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案内人
はい。A夫~E夫のうちあなたが選んだのはどれでしたでしょうか?
それにしても、「思いやり」を考えるためにしては設問がだいぶ抽象的だったように思うのですが・・。
思いやり天使さん、この設問には何か意図があるのでしょうか?

思いやり天使
はい。「思いやり」の中でも夫婦の間で必要とされる「思いやり」についてシンプルかつ大事な部分をしっかりとイメージしてもらえるように、この問題にしました。

案内人
では、ズバリ。
この問題からイメージできる「思いやり」とは、どんなイメージなのでしょうか。

思いやり天使
はい。夫婦の間で必要とされる「思いやり」とは、『相手が重い荷物を持っている場合には、それを一緒に持ち、負担を分かち合うこと』です。

案内人

思いやり天使
もちろんそうです。「重い荷物」というのは、精神的なこと物理的なことを問わず、相手の負担になっていることや相手の困っていること全般を指します。

案内人
たとえば、夫婦の間に子どもが生まれて、妻が家事育児でキャパオーバーになっている場合には、夫も家事育児という負担を一緒に担って、妻の負担を軽くするという感じでしょうか。

思いやり天使
家事育児の負担などもそうですが、その他にも妻が子どもの発達のことや学校のことなどで悩んでいたり困っていたり精神的に辛い思いをしていたりする場合など、精神的な負担が強い場合も多いでしょう。

案内人
なるほど。
『相手が重い荷物を持っている場合には、それを一緒に持ち、負担を分かち合うこと』というのが夫婦の間に必要とされる「思いやり」ということですが、ここでのポイントって何でしょうか?

思いやり天使
ポイントは2つあります。
1つは、困っていたり辛い思いをしている相手を放置(スルー)しないこと。
もう1つは、重い荷物を一緒に持つ=他人事ではなく自分事として受け止めることです。

案内人
相手が辛く感じていることや困っていると訴えてきたことをスルーせずに、他人事ではなく自分事として受け止めて、一緒に対処にあたるということですね。
フムフム・・

思いやり悪魔
フムフムって・・
いやぁ、お前、サラっと言うけどさぁ・・
これ、実際にやるのはそんなに簡単なことじゃないぜ。

思いやり天使
そうですね。だからこそ、これが本当にできていれば夫婦の間に必要とされる「思いやり」は7割がたクリアしているといっても過言ではないでしょう。

思いやり悪魔
んでもって、これができてないと、いつかは分かんねーけど離婚をつきつけられるリスクも大いにアリってのがホントに怖いとこなんだけどさ。
これを分かってねーヤツが多いんだな、マジで。

案内人
えっ・・と。これができていないと、いつか離婚を切り出されるリスクが大きいだなんて大変なことじゃないですか!
ちなみに、例えば設問のA夫~E夫のうち、分かってねーヤツとは誰なんでしょうか?

思いやり悪魔
そうだな・・。
実際に手を貸していないD夫とE夫は分かってねーヤツと言っていいだろうな。

案内人
D夫はともかく、E夫は分かってねーヤツを通り越して論外のような気もするのですが・・

思いやり天使
そうですね。
見ず知らずの人からならいざ知らず、妻から「手を貸して」と言われて「なんで俺?関係ねーし」と言ってしまえるような人は論外!とも思えますが、関係性や状況によっては荒んだことを言ってしまうこともあるので、100歩譲ってケースバイケースとしておきましょう。

思いやり悪魔
見ず知らずの人からの頼みでも普通は「なんで俺?関係ねーし」なんてことは言わねーけどな。
まぁ、家族だからこそ、関係がこじれるとひどいことを言ったりしたりというのはあるだろうな。

案内人
では、他の人たちはどうでしょうか?
考えるヒントとして、さっき天使さんに挙げてもらったポイントをおさらいしておきますね。
①困っていたり辛い思いをしている相手を放置(スルー)しない
②相手の困りごとを他人事ではなく自分事として受け止める
A夫は①②ともに合格だと思うのですが、B夫はどうでしょうか?

思いやり天使
意外かもしれませんが、B夫は十分合格点です。
内心で「めんどくせーな」と思っていようが「何で俺が」と思っていようが、そんなことは全然いいのです。
大切なのは、どんな行動を起こしたかです。

思いやり悪魔
「思いやり」は行動だからな。
逆にどんなに立派なことや優しいことを思っていても、それを行動に移さなかったら意味がねーってのが「思いやり」の難しいところだよ。

思いやり天使
そうですね。
B夫は「面倒くさい」といったような心の葛藤があってもそれを乗り越えて行動を起こしています。これぞ「思いやり」の力です。B夫はちゃんと「思いやり」を発揮しているのです。

案内人
「思いやり」を発揮するためには、何も聖人君子になる必要はないんですね。

思いやり悪魔
聖人君子どころか、いい人や親切な人を目指す必要もないぜ!
まぁ、「本当は面倒くさい」といったような葛藤はない方がストレスがかからない分、A夫の方がB夫よりラクだとは思うけどな。

案内人
ではC夫はどうでしょうか?
最初は見て見ぬフリ、気づかないフリをしていますが、「手を貸して」と声をかけられたら手を貸しています。手を貸すという行動は一応とっていますが・・

思いやり天使
これだけの情報では分かりません。
手の貸しかたによるでしょうね。親身に自分事として一緒に荷物を持ち、負担を分かち合うなら、それは「思いやり」のある行動と受け止めてもらえるでしょう。

思いやり悪魔
まぁ、でも、重たそうな荷物を持ってフラフラとよろけながら歩いてる妻を目にしながら気づかないフリをしてるんだぜ。
できればスルーしたい、関わりたくないって思ってるのが透けてみえてんだよ。そんなこと思ってるヤツが、相手の困りごとを自分事として受け止められるとは思えねぇな。

案内人
なるほど。断定はできないけど、C夫のようなスタンスでは①も②も満たせないだろうということですね。
では、D夫はどうでしょうか?

思いやり天使
実はD夫のようなタイプが一番危ういと私は思っています。
D夫のようなタイプの人は妻から困りごとや不満を訴えられたり、助けてほしいとSOSを受けても、何か正当にみえる理由を持ち出して妻の訴えに応えようとしないのです。

案内人
設問の例でいえば、「今忙しいから」とか「指を痛めているから」とかそんな感じでしょうか・・。

思いやり悪魔
あぁ、あとは「それは君が最後まで運ぶべきだ」とか「今運ぶ必要はないと思う」とか、そういったたぐいもあったりするな。

思いやり天使
でも、私が知る限りこのD夫のような方々も決して冷たい人たちではないのです。彼らなりに、妻のことも子のことも大切に思っているのです。

案内人

思いやり悪魔
「わが身可愛さ」ってやつだろうな。
結局、妻が困っていても自分が困っているわけではないから、正当な理由があれば他人事として放置できちゃうわけさ。今困っているわけでもない自分が、妻の求めに応じて一緒に荷物を持ったら、今より大変になることは目に見えてるからな。

思いやり天使
それでも荷物を一緒に持とうとすること、今より自分が大変になるとしても妻と負担を分かち合おうとするのが「思いやり」なのです。
ここで助け合うことで、お互いの信頼も絆も深まるのです。

案内人
でも、求めに応じられない正当な理由があるんだったらしょうがない気もするんですけど・・。

思いやり悪魔
まぁな。でもよ、D夫みたいなタイプのやつは妻の方が夫に愛想を尽かして家を出ていったり、離婚を決めたりすると、とたんにそれまでできないと言って応じようとしなかったことに着手し始めたりするんだよ、これが。

案内人
じゃぁ、できなかったんじゃなくて、やろうとしなかっただけか・・。
奥さんに出ていかれたり離婚を決められてからするくらいなら、求められたときにしておけばよかったですよね・・。

思いやり天使
「思いやり」よりも「面倒くささ」や「わが身可愛さ」が勝ってしまったということでしょうね。

思いやり悪魔
ま、たとえどんなに正当な理由があったとしても、相手からすれば「助けてほしいときに助けてもらえなかった」という事実しか残んねぇしな。

思いやり天使
「自分が困っていないことでも自分事として受け止めて対処する」というのは言うほど簡単なことではないので、これができなかったからといって責める気にはなれませんが、最悪の結果を防ぐ手立てはあったはずなのでとても残念に思うのです。

案内人
ということは、妻の求めやSOSに親身になれないときこそ要注意ということですね。

思いやり悪魔
ま、そいういうことだな。
どんな理由があるにせよ、まずは一緒に荷物を持ってやる。それ以上はできない理由も事情の説明も今後のことも話はそれからだな。

案内人
なるほど。よく分かりました。
お二人とも今日はありがとうございました。

思いやり天使
今回の設問の例はそんなに負担が重くないものだったので、A夫やB夫と同じ選択をできた方も多いと思いますが、実際に夫婦間や家族間で起こる問題はこんなに簡単ではありません。
その負担の量やその解消までにかかる期間も比べ物にならないくらい大きいでしょうが、基本は同じです。

思いやり悪魔
「相手が重い荷物を持っている場合には、それを一緒に持ち、負担を分かち合う」イメージで、ポイントは
①困っていたり辛い思いをしている相手を放置(スルー)しない
②相手の困りごとを他人事ではなく自分事として受け止める
だったな。

案内人
そして、妻の求めやSOSに親身になれないときこそ要注意ですね!
以上、「最重要基本編」でした。
また「思いやり」について、別のテーマでも天使さんと悪魔さんにお話をうかがっていきますので、楽しみにしていてくださいね~。
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