
「幸せ基礎心力」って?
「幸せ基礎心力」とは、試練に満ちた結婚生活を乗り越え、夫婦であることを楽しんでいくために必要な、自分で自分を「幸せ夫婦」に導いていくために備えておきたい心のあり方です。
「幸せ基礎心力」を、身につけて鍛えていくことで、「腹ペコ体質」も改善されていきます。
では、その「幸せの基礎となる心の力」について、「筋力」「柔軟性」「持久力」に分けて、それぞれの内容を見ていきましょう。
「幸せ筋力」
「幸せ筋力」は、4つの要素からなっています。この「幸せ筋力」を身につけると、夫婦二人の間のトラブルや言い争いなど、不毛なケンカが減っていきます。
①自分と相手との間に境界線をひくチカラ
自分と相手との間にきちんと境界線を引き、自分の領域と相手の領域を分けて考えられるチカラのことです。
自分の領域と相手の領域を分けて考えられるようになると、自分の領域についてしっかりと責任を持ち、相手の領域についてはそれを侵さないということが可能になります。
このチカラが身につくと、二人の間に起こるトラブルは目に見えて減っていきます。
②理想と現実を区別して、現実からスタートできるチカラ
相手や目の前の現状について、「現実をそのままに見て、そこからスタートする」ことって、思っている以上に難しいことです。
現実が自分が抱く理想と異なっていると「こんなの間違ってる!」と目の前の現実を否定してしまいがちですが、それは、自分の中で、理想と現実がごちゃ混ぜになって、その区別ができなくなってしまっているから。
まずは、ごちゃ混ぜになっている理想と現実を区別するところから始めましょう。
そして、自分の抱く「理想」からスタートしていたベクトルの向きを、「現実」からスタートするように変えると、むやみに相手を否定して無理を強いたり、相手に期待を裏切られて悲しい思いをすることが減ってきます。
③常に自分で主体的に選択をして行動するチカラ
小さなものから大きなものまで、結婚生活も選択の積み重ねです。
自分で主体的に選択をして行動するためには、自分で自分の気持ちを感じたり、自分の状態をきちんと把握することが、まず必要です。
その上で、自分の気持ちに沿った選択をするのかを含めて、主体的な選択を自覚的に積み重ねていくことで、いつの間にか被害者になってしまったり、それによって不満を溜め込んだりといった事態に陥ってしまうことが減っていきます。
④相手の立場に立って、相手の視点で物事を考えるチカラ
ある状況を、自分の立場からの見方だけでなく、相手の立場に立って相手の視点からでも考えられるようになると、相手への理解が深まり、相手に対して怒りを感じたり文句を言う頻度が減ってきます。
自分の立場や考え方が唯一絶対ではなく、相手には相手の事情や考え方があるという捉え方が身につくと、相手との間に起こる言い争いや不毛なケンカも減っていきます。
「幸せ柔軟性」
何でもかんでも白黒つけず、グレーゾーンを許容し、あいまいな状態に耐えられるチカラ
白黒ハッキリさせるのが好きな方というのは、サッパリした性格などと言われ、それは長所のように捉えられることも多いですね。
でも、結婚生活においては、二人の価値基準が異なっていることも多く、どちらが正しいということも一概には言えないことも多いですよね。
そんな結婚生活の中で、何ごとにおいても白黒ハッキリさせるということは、つける必要のない勝ち負けをつけたり、相手を否定したり、相手に自分の価値観を押し付けたりすることにもなり、二人の間に無用な葛藤を生むことになります。
あいまいな状態に身をおくことは、ストレスを感じることでもありますが、それに耐えるチカラをつけることで人としての幅が広がり、相手を無用に追い込むことが減ってきます。
「幸せ持久力」
ありのままの自分を受け入れて、「自分はこれでいい」という自己肯定感を高めていくチカラ
持久力というのは、人や事柄について言及する場合には粘り強さのようなものを意味します。
自己肯定感が高ければ、自分を信じることができるので、たとえ一時は悪い状態に陥ったとしても、諦めることなく最終的には自分をいい方向に導いていくことができます。
この「幸せ持久力」は、上の「幸せ筋力」と「幸せ柔軟性」を身につけてそれを実践していくことで自然と高まっていきます。
なぜなら、「幸せ筋力」と「幸せ柔軟性」を高めていくと、相手との間のトラブルが減り、相手との関係に心地よさを感じる機会が増えていくようになります。
そうすると、そんな自分に対する感じ方も良くなり、また、そんな自分に満足感を覚えることも増えていくので、自然と「自分はこれでいい」と思えるようになっていくからです。
「幸せ夫婦」になるために、ぜひ身につけておきたい「幸せ基礎心力」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここまで、既に結婚生活が始まっていることを前提にお伝えしてきましたが、実は、この「幸せ基礎心力」は、結婚生活が始まる前に身につけておくのがベストです。
ですので、今はまだ結婚していない方や婚活中の方にもオススメしたい「力」です。
そして、この「幸せ基礎心力」は、「自分で自分を満たしていく力」=脱「腹ペコ体質」できるようになる力でもあります。
つまり、脱「腹ペコ体質」とは、「自分で自分を整えて、自分で自分を幸せにしていく力」を身につける、ということです。
「幸せ基礎心力」を鍛えていき、それまでの空腹状態を脱して、お腹が満たされた状態でパートナーのありのままの姿を見ることができるようになったとき、”この人とは「幸せ夫婦」になることはできない”という判断に至ることもあるかと思います。
その場合には、その相手との “別離” も、あなたが「幸せ夫婦」になるためのひとつの方法なのかもしれません。
ぜひ、「幸せ基礎心力」で脱「腹ペコ体質」をして、あなた自身であなたを「幸せ夫婦」にしていってくださいね!