今回は「思いやり」って何なんだ?編です。
思いやり天使さん、思いやり悪魔さん、今回もよろしくお願いします。
「思いやり」って何なんだ?編ってことは、今回は「思いやり」が何かを考える回ってことか?
だったら、超重要基本編よりも先に取り上げた方が良かったんじゃないのか?
うっ、たしかに・・。
まぁ、そうかもしれませんが、超重要基本編で扱った内容は本当にはずしてはいけない大切なことなので、あちらが一番最初でよかったと思いますよ。
うぅ・・、天使さん、ありがとうございます。
では、気を取り直して今回は「思いやり」と呼ばれるものの実体について考えていきたいと思います。
じゃぁ、俺からお前に質問してやろう。
「思いやり」とは何だ?
そのまんまな質問ですね。
そうですね・・。「思いやり」っていうくらいですから、相手を思い遣ることを言うんじゃないですか?
お前こそ、そのまんまの答えじゃねーか。
相手を思い遣るってどーゆーことだよ。
それは、えぇっ・・とですね・・
相手の立場になって考えることですよ。相手の立場になって考えて相手の気持ちを理解しようとすることです!
それで終わりか?
えぇっと・・、相手の立場になって相手の気持ちを理解したら、それに寄り添った対応をすること、かな。
てことは、相手や状況が違えば対応も変えなきゃなんねぇってことか?
まぁ、そうなりますよね・・
人によって立場や性格は違うんだから・・
そこが「思いやり」の難しいところですね。
一般的というか常識的な範疇での「思いやりのある」対応というのは、ある程度は想定できますが、夫婦のような密な関係では一律な対応ではすまないことがいろいろと起きますからね。
相手の立場や状況のほかに性格とかも考えないといけないから、一概に「思いやりのある行為とはコレ!」とは言えないってことですね。
でも、一概にコレ!とは言えないとしても、もう少し具体的に理解したいなぁ。
よし。なら、俺さまが具体的に考えるヒントをやろう。
「思いやり」が何かを考えるんじゃなく、「思いやりがない」ことをするとその結果なにが起きるかを考えてみろ。
「思いやりがない」ことをすると、何が起きるか・・・。
そうですね・・。
相手をガッカリさせたり、悲しませたりといったことが起きるかな。
あとは「思いやりのない」ことをすると、ダイレクトに相手を傷つけたりもしますよね。
状況や相手の性格によっては怒らせちゃうこともあるかな。
だな。本人が意図してようがしてまいが、相手の期待や気持ちに反して、相手をガッカリさせたり、悲しませたり、傷つけたり、怒らせたりすることは、み~んな「思いやりのない」行為の範疇に入ってくるということだ。
み~んな、ですか。
じゃぁ、相手の期待や気持ちに反して悲しませたり傷つけたりした場合には、それはみ~んな「思いやりのない」行為ってことになっちゃうんですか?
いや、まぁ、み~んな「思いやりのない」行為にあたる可能性はあるが、実際にそれが「思いやりのない」行為になるかどうかは、相手がどう受け取ったかによるな。
相手がその行為を受けて「この人には思いやりがない」と感じれば、それは「思いやりのない」行為ってことになる。
なんか、本人がどういうつもりだったかは関係なく、相手がどう受け取ったかによるってところは、パワハラとかモラハラみたいですね。
確かに、その点では似ていますね。
ですから、妻から「あなたには思いやりがない」と言われるけど心当たりがないという方は「そんなつもりはない」のかもしれませんが、きっと妻の期待や気持ちに反して何かをしたり言ったりして、もしくは期待される何かをしないことで悲しませたり傷つけたりしているのでしょう。
なるほど・・。だいぶ見えてきました。
ちょっと、ここまでをまとめてみますね。
「思いやり」とは、相手の立場になって相手を理解し、それに寄り添った対応をすることだが、相手の立場や状況、性格によってどう対応すべきかは変わってくる。
そして、相手の期待や気持ちに反して相手を悲しませたり傷つけたりした場合には、本人の意図に関わらず相手が「思いやりがない」と感じれば「思いやりナシ」認定されることになる。
こんな感じでしょうか。
ま、そんな感じだな。
じゃ、お前が今言ったことを踏まえて「思いやり」ってのは何なのか、改めて言ってみな。
えっ???
私が言ったことを踏まえて、改めて「思いやり」が何なのかを言う???
何をすると「思いやりナシ」認定をされるのか、お前さっき言ってたろ?
それを前提にして「思いやりのある」行為とはどういう行為かってのを言ってみろって言ってんだよ。
えっ・・・とぉ・・。
悪魔さん、そんな言い方では「思いやりナシ」認定をされてしまいますよ。
今回は私の出番が少なかったので、私が代わりに言ってあげましょう。
「思いやりのある」行為とは、相手の立場や状況、性格などを思い遣って、自分の「○○をしたい」「○○をしたくない」といった欲求や衝動を意思の力で抑えることです。
なるほど~。
相手の立場や状況、性格などを思い遣って、「本当はやりたいけどやめとく」「本当はやりたくないけどやる」「本当は言っちゃいたいけど言わない」とか、そんな感じですかね。欲求や衝動を「こらえる、抑える、我慢する」って感じかな・・。
そうですね。ただ、誤解してもらいたくないのは、「思いやり」とは「相手が悲しむから」「相手が怒るから」ということで、それを避けるために相手の言いなりになったり、なんでも相手の言うことを聞くということではないということです。
だな。そこを誤ると悲惨なことになりかねないから気をつけろよ!
わ、分かりました・・。
お二人とも、今回もありがとうございました!
また、違うテーマで「思いやり」について、お二人にお話しをうかがっていきますので、楽しみにしていてくださいね~。