幸せ夫婦でいるための「思いやり」ってどんなもの?-その1-

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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これをお読みくださっている方の中には、
夫もしくは妻から
(妻からの方が多いかな)、

「あなたには思いやりがない」
と言われたことがある、
という方が少なからず
いらっしゃるかもしれません。

 

でも、サイコパスや
共感能力が全く欠如した人でもない限り、
思いやりのかけらも
理解できないような非情な人なんて、
めったにいないと思うんですよね。

 

だから、自分なりには「思いやり」を
持っているつもりの普通の人が、

相手から「あなたには思いやりがない!」
などと罵倒されると、

「妻(夫)の言う『思いやり』
 っていうのは一体何なんだろう…?」

と、困惑してしまう…という
ケースもあるかもしれません。

 

そこで、今回は、

「相手が言う『思いやり』って
 何なんだろう?」

と悩んだときにヒントに
なるかもしれないことを
お届けしようと思います。

 

トラブルや葛藤を抱えた
多くのご夫婦のお話をお聞きしてきて、

夫婦の間に必要とされる
「思いやり」を考えるにあたっては、

2つのポイントがあるのかな、
と現時点での私は思っています。

 

ひとつ目のポイントは、
相手の話(特に困りごと)を
「自分ゴトとして考えること」
ですね。

 

よくあるのが、
相手から不満や困っていることを
ぶつけられたり
相談されたりしたときに、
こう返してしまうこと。

「そんなこと言ったって、
 しょうがないよ。」

 

これが、「自分ゴト」として
ちゃんと考えてみた上で

「しょうがないよ」

って言っているのなら、
まだいいんですけどね・・・。

 

でも、そうではなくて、
相手が困っているとはいっても
別に自分も困っているわけではないし、

相手の言うことを
聞くのが面倒くさかったり、

それを受け入れると自分にとっては
かえって都合が悪かったり、

といった事情から「しょうがないよ」
とか言っちゃうのは、まさに、
それが「他人ゴト」だからですね。

 

こういった、相手の困りごとを
「他人ゴト」としてしか
捉えていない姿勢は、相手に対して
「思いやり」のある態度とは
言えないですよね。

 

そして、
こんな風に「他人ゴト」として
相手の困りごとを放置した結果、

相手が離婚を決意したり、
家を出ていったしまったりすると、

途端に
それまで「しょうがない」と言って
スルーしていたことの改善に
乗り出そうとするのも
よくあるパターン。

 

あれ?
「しょうがない(仕様がない)」んじゃ
なかったの?

本当はやろうと思えば
できることだったんだ~。

結局、聞いてくれる気が
なかっただけだよね。

 

ってことで、「今さら遅い!」と、
この時点で頑張っても、
離婚や家出を決めた相手の気持ちを
変えることは難しいことが多いですね。

 

だって、この時点で頑張っても、
結局それは、
離婚されたり家出をされたら
自分が困るから頑張ってるわけで、

相手に対する思いやりから
頑張ってるわけではないですからね。

 

厳しい言い方になりますが、
結局は、その「思いやりのなさ」に
愛想を尽かされたということ
なのかもしれません・・・。

 

相手に不満や困っていることについて
相談されたときには、

それによって
たとえ自分は困っていなくても、
「自分ゴト」として考えて対応していくこと。

 

「思いやり」って、
そういうことなんじゃないかと思います。

 

まぁ、そうは言っても、


「別に自分が困ってるわけじゃないからいいや」

と意識して思っているわけではなくても、
自分が困っていなければ、
ついついスルーしがちにはなりますよね。

 

だからこそ、

「そんなこと言ったって、しょうがないよ」

と口から出てしまった場合には、
それが本当に「しょうがない」ことなのか、

それともよく考えずに
他人ゴトだから「しょうがない」と
言ってしまっているのか、
意識してみることをおすすめします。

 

ちなみに、
この、相手が困っていても
「他人ゴトとしてスルーしてしまう」
という態度は、

「自分が困っていなければ構わない」
 →「自分さえよければいい」
という流れで、

「自分勝手」「自己中心的」と
つながっていくところでもあります。

 

相手から「思いやりがない」
「自分勝手」「自己中心的」と、
よく非難されるという方は、

相手の困りごとを
他人ゴトとしてスルーしていないか
振り返ってみてくださいね。

 

「思いやり」を考える際の、
もうひとつのポイントは、

「相手の立場に立って考える」

ことに潜んでいる落とし穴に
注意することなんですが、

これについては、
次回の記事で書いていこうと思います!

 

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