「修復のため」に手紙を書くなら気をつけてほしい大切なコト

ハートの形をした白い雲の下で水を汲むように両手を差し出している男女


前回の記事では、自分の気持ちや
心の整理をするための方法として
手紙がおすすめなことをお伝えしました


今回は、
手紙を夫婦関係修復のツールとして
使おうと考えている場合の
注意点について
お伝えしていきたいと思います!

 

夫婦の間でも、相手に
自分の気持ちや要望などを伝えたり、
逆に、
相手の気持ちや事情を聞くのって、
簡単なようで意外と難しいですよね。

その内容が
真剣なものであればあるほど、
相手からの反応も気になって、
ますます難しく感じるものだと思います。

 

特に、話し合いのように
“生” でやりとりが進んでいく場合には、
ちょっとした発言から
思わぬ方向に話がいってしまったり、

お互いの反応から
言い争いが生じてしまうことも
結構な確率で起こってきます。

 

話し合いがいったん本筋から
逸れてしまった場合には、
それを元に戻していくのは
相当に困難なこと。

 

その話し合いの中で、
逸れてしまった流れを
元に戻していくためには、
その時点で、それなりの信頼関係が
夫婦間にあることが必要なので、

お互いの信頼関係が崩れているか
崩れかけている場合には、
話し合いそのものが、
そもそもリスキーだったりします。

 

で、こういう場合に活躍するのが
「手紙」ですよね。

 

“生” の話し合いだと、
ケンカになったり、話が逸れたり、
伝えるのが怖くなったりして、
本当に伝えたいことを
伝えないままに終わってしまうことでも、
手紙であれば、自分の伝えたいことを
最後まで書くことができます。

 

しかも、”生” の話し合いと違い、
相手にも落ち着いた状況で
読んでもらうことができます。

 

なので、
関係がこじれてしまっている場合に、
謝りたいことや
分かってもらいたい思いなど、

何か伝えたいことがある場合には、
手紙はとてもおすすめのツール
だと思います。

 

しゃべり言葉とは違って、
相手に渡すまでは
何度でも書き直せますし、
何度も読み直したりすることで、
自分の状況や気持ちも整理できますしね。

 

このように、
関係がこじれている場合に
自分の気持ちを伝える手段として
手紙はとても優れモノです。

 

そう、
優れモノではあるのですが、
だからと言って、
これを関係「修復のため」のツール
として利用しようと考えると、
ちょっとおかしなことになってくる
ことがあります。

 

相手との関係が悪化してくると、

「これを言ったらなんて返されるだろう」
「これを聞いたら
 どんな答えが返ってくるんだろう」

と相手の反応が怖くて、
伝えたいことや聞きたいことは
たくさんあるのに、
相手に何も言えないし
何も聞けなくなってしまう、
という状態に陥ってしまう
ことがあります。

 

「相手の反応」や「関係の更なる悪化」
が怖いとは言っても、

その方のためにも、
関係そのもののためにも、
聞かなくてはいけないことや
伝えなくてはいけないこと
っていうのはありますし、

聞かない・伝えないでいることで
事態が悪化することもあります。

 

なので、そういう時、私は、
それら(本当は相手に聞きたいことや
伝えたいこと)を
手紙に書いてみることを、
お勧めすることがあるのですが、

私のその勧めに対して、
少なくない割合で返ってくる反応に、
どんなものがあるかといいますと・・・。

 

「手紙を書くことで、
 関係を修復できる可能性って
 どのくらいですか?」

もしくは、もっとダイレクトに

「手紙を書いたら、
 関係は修復できますか?」

 

う~ん・・・。

 

もし、このセリフを
幸運の女神様が聞いていたら、
きっと、速攻で「サヨナラ!」
って去っていくような気がします・・・。

 

「え!? なんで!? 
 なんで、それを聞いたらいけないの⁈ 
 手紙を書けって言われたから、
 手紙を書くことが関係の修復に
 どのくらい効果的なのかを
 知りたいって思っただけじゃない?」

って思われる方も
いらっしゃるかもしれませんね。

 

そうですね・・・、
もちろん聞きたくなる気持ちも
分かるんですよ。

 

でもね、

「それをしたら修復できるの?」

って聞いてしまう意識は、
やっぱり、とっても「修復」を
イージーに捉えていると思いますし、

「リスクや負担はできるだけ
 負いたくないけれども、
 高いリターンは得たい」

という願望が透けて見えちゃうんですよね。

 

全然、話の次元は違いますが、
たとえばカレーを作って食べよう!
となったときに、

「じゃぁ、まずはニンジンを
 切っていきましょうか」

と言ったら、

「ニンジンを切ったら、
 カレーは食べられますか?」

と聞き返してしまうような感じといったら、
イメージできるでしょうか。

 

「いやいやいや」ってなるでしょ?

 

それにね、
「手紙を書いたら、関係は修復できるの?」
という感覚は、
手紙を書こうとする本来の意識からも
外れていると思うんですよね。

 

なぜかというと、
手紙は、やっぱり
「伝えたいこと」があってこそのもの
だからです。

究極的な目的は「修復」にあるとしても、
それ以前に
相手に「伝えたいこと」があって、
それを伝えるために書くのが手紙です。

 

「伝えたいこと」もそこそこに、
「修復」に乗ってもらうために
相手の心を動かそうと美辞麗句を並べて
「修復のため」の手紙を書いたとして、

果たして、それが
心の離れ(かかっ)ている相手に
通用するでしょうか。

 

そんな「修復のため」の手紙を
書くということは、

「相手が修復に乗ってきて
 くれるようにするため」

ということで、言葉は悪いですが、
結局のところ、

「自分に都合のいいように手っ取り早く
 相手の心を変えさせるため」

ということにほかなりません。

 

情報商材として売られている
「夫婦関係修復のための手紙の書き方」
のようなものを購入して、
それを参考に書いた手紙を相手に渡したら、

翌日、ゴミ箱にビリビリに破られた手紙を
発見したという方のお話を
うかがったこともあります。

 

別に、そういう情報商材が悪い
と言いたいわけではありません。

手紙でも何でも、
相手に伝わりやすくするために
押さえるべきポイント
というのはありますからね。

「同じ書くならより伝わるように」と、
そういった情報商材で勉強することは
全く否定しません。

 

でも、やはり
手紙は「伝えたいこと」があってこそ


「伝えたいこと」をすっ飛ばして、
手っ取り早く相手の心を変えようと
「修復のため」に手紙を書くというのは、

信頼関係を築き直すという
本来の「修復」のプロセスとは
真逆の方向を向いた行為のように感じます。

 

本当の意味での「修復」が、

「相手の思いを聞く」
「自分の思いを伝える」

を積み重ねていくことで
お互いの理解を深め、
信頼関係を築き直していくことだとしたら、
手紙は、そのためのツールとして、
もちろん「修復」に役立つものです。

 

でも、
どんなケースにも手っ取り早く効く
「修復の手紙」なんてありません。


「修復のため」に
一発逆転を狙う手段として
手紙を使おうとすると、
大切なことを見誤ります。

 

手紙は、相手とコミュニケーションを
重ねていくための手段のひとつであり、
「伝えたいこと」があってこそのもの。


「修復」は、1回の手紙で
成し遂げられるようなものではなく、

お互いの思いのキャッチボールを
積み重ねた先にあることを
忘れないでくださいね。

 

 

     メニュー