なぜ理屈が通じない?それは愛情と信頼のバランスが崩れているから

人差し指で耳を塞ぎ、目を瞑っている男性


夫婦関係で悩んでいる方には、
相手との間で

「正論が通じない」
「理屈が通じない」
「自分の言っていることは
 正しいはずなのに、
 相手が言うことを聞いてくれない」

ということでお悩みの方も
多いのではないかと思います。

 

モラハラの気があるとか、
そもそも理屈が通じない人とか
ワケの分からない人が
相手の場合は置いておくとして・・・。

 

そうではなくて、
まともな人が相手の場合にも、

いわゆる「正論」や
「大多数の人が正しい or 望ましい」
と考えるようなことが、
夫婦の間で通用しなくなってくる
ということは普通に起こり得ます。

 

というか、
夫婦の間でいわゆる
「正論」が通用するのは、
お互いの愛情と信頼のバランスが
いい状態で保たれているときだけ
です。

 

言葉を替えると、
愛情と信頼のバランスが崩れていれば
(=関係が悪化していれば)、

夫婦の間で正論は
通用しなくなるということですね。

 

正論だけではなく、
愛情と信頼のバランスが崩れていれば、

(客観的に見て)どちらが
「正しいか・正しくないか」
「悪いか・悪くないか」というモノサシも、
夫婦の間では機能しなくなります。

 

ここに無頓着で、

「自分の方が正しいから、
 自分の意見が通るはず」や

「相手の方が悪いのだから、
 相手が反省をして謝ってくるべき」

と考えていると、
なかなかうまくはいかないですね。

 

よくあるのは、
夫婦の間に起こるトラブルや
問題を解決するために、

一般常識などに照らして
客観的に「正しい」と思える見解
(必ずしも常識と言われているものが
 正しいとも限らないですが・・・)

をもってして、
相手を説き伏せようとする試みですが、

まぁ、
大体は失敗するのではないでしょうか・・・。

 

私のところにも、たまに
「正論が通じない相手を諭してほしい」
という依頼がきます。

そういう依頼をしようと考える方には
2種類のタイプがあるように思います。

 

ひとつは、
相手の考え方や言動に本当に困っていて

「相手が聞く耳を持つ人に言ってもらえれば、
 相手も自分がおかしいことを
 分かってくれるんじゃないか」

という期待を持っている場合で、
こちらのタイプは女性が多いように思います。

 

もうひとつは、
私のように夫婦の問題の相談を受けている者や
専門家としての肩書を持っている者を
味方につけて、

その肩書や権威で
相手に言うことを聞かせようと考えている場合で、
こちらのタイプは男性に多いように思います。

(まぁ、この後者のタイプも、
 自分の言うことを聞いてくれない相手に
 困っていることは間違いないのですが)

 

後者の場合は、
実は、言うことを聞かせようとしている方が
これまでに信頼関係を破壊するようなことを
してきたがために、

相手の方が耳を貸さなくなってしまっている
ということが、ままあるように感じます。

 

確かに、切り取られた一部分だけを見ると、
言うことを聞いてくれない相手が
「非常識な人」のように見えても、

それまでに自分がさんざん
信頼関係を破壊するようなことをしてきた
ということを含めて、

全体を一連の流れとして見れば、
「まぁ、相手が言うことを
 聞いてくれないのも無理はないよね・・・」
ということですね ^ ^ ;

 

どちらにしても、
相手が言うことを聞いてくれないのは、

「自分が正しくない(悪い)ことを
 分かっていない」

からではなく、
夫婦の間での愛情と信頼のバランスが
崩れている(=関係が悪化している)から
です。

 

だから、たとえ私が相手の方に

「あなたの言っていることや、
 やっていることはおかしいですよ」

とお伝えすることができる機会に
恵まれたとしても、
まず相手の方は聞き入れては
くれないでしょうし、

そもそも、そんな話を聞くために
相手の方が私の前に
姿を見せてくれるとも思えません。

(相手の方にも、言い分があって、
 それを私に聞かせたいと思っている場合は
 別ですが・・・)

 

前者のタイプの方の場合には、
できれば力になりたいとは思いますが、

私が直接に関わって
相手の方の考え方を変えるというのは、
上述したように、
ほぼ無理なのでアドバイスだけ。

 

まずは、酷ではありますが、

「自分の方が正しいから、
 自分の意見が通るはず」や

「相手の方が悪いのだから、
 相手が反省をして謝ってくるべき」

という考え方を持っているとしたら
捨ててしまった方がいいと思います。

 

自分の考える「正しい・正しくない」
「べき・べきでない」思考では、
相手は動きません。

 

「何が正しくて、それをどう伝えれば
 相手は自分の思っているように
 動いてくれるのか」

を考えることも必要ではありますが、
まずは、その前に、

「相手が自分の思うように
 動いてくれない理由」や、

「相手が思っていることや考えていること」

について、想像してみることです。

 

相手が正論や自分の言うことに
耳を貸そうとしないのは、
愛情と信頼のバランスが
崩れているからだとしたら、

愛情と信頼のバランスが
崩れるに至った要因
(=関係が悪化した要因)が
何かしらあるはずです。

 

それは、
小さな不満の積み重ねかもしれませんし、
度重なった気持ちのすれ違いや、
コミュニケーションの不足のせい
かもしれません。

 

「これかな?」と思えるものがあれば、
ひとつひとつ改善していきましょう。

 

「相手が自分の言うことを聞いてくれない」
「相手が自分の思う通りに動いてくれない」

というのは、すごくストレスになるので、
言い方とか伝え方のテクニックに頼って
何とかしようとする方も多いですが、

やはり愛情と信頼のバランスが
崩れた状態のままでは、
そういったテクニックも
うまくいかないことの方が
多いように思います。

 

時間がかかってもどかしい
かもしれませんが、

夫婦の間で

「正論」や「正しい・正しくない」
「良い・悪い」

を機能させたいのであれば、
いったん「正論」は脇に置いて、
愛情と信頼のバランスを整えることに
力を注いでみてくださいね。

 

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