返事が欲しい手紙を書くときに気をつけたい2つのコト

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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前回前々回
手紙について書いてきたのですが、
それに連動するかのように、

つい最近、
夫婦間の話ではないのですが
「出した手紙に返事がこない」
というご相談をいただきました。

 

そこで、今回は
返事が欲しい場合の手紙の書き方
について考えてみたいと思います。

 

手紙を出すときって、

「相手からの返事は期待せずに、こちらの
 伝えたいことを伝えるために出す」
場合と、

「こちらからの伝えたいことを
 伝えた上で、相手の返事を期待して出す」
場合とあると思います。

 

で、返事を期待して出すのであれば、
相手から返事をもらえるような手紙を
書く必要があります。

 

手紙を出す方からすれば
「もらった手紙に返事を出すのは常識」
かもしれませんが、

もらう方にしてみれば
「返事を出すこと」は
「義務」ではないですからね。

 

なので、
相手から返事がもらいたい場合には、

相手に
①「返事を出さなければ」
と思ってもらうか、

②「返事を書きたい・書いてもいい」
と思ってもらえるような手紙を
書かないといけません。

(まぁ、「返事がないこと」自体が
 ひとつの返事だったりもしますけどね )

 

で、①の「返事を出さなければ」
と思ってもらうひとつの方法ですが、
それは、手紙の中でちゃんと
「返事がほしい」ということを
書いておくことです。

 

なんとなく返事がほしいということを
匂わせているくらいではダメです。

手紙は、いざ書こうとすると、
意外に面倒臭く感じるものですから、
なんとなく匂わせている
くらいではスルーされます。

 

返事が欲しいのであれば、

「お返事をお待ちしております」
「お返事いただければ幸いです」

といったように、
きちんと返事を依頼しましょう。

 

返事以外にも、

「これを読んだらお電話ください」

でも何でも、相手に
何らかのアクションを起こしてもらう
ことを期待しているのであれば、
相手に何をしてほしいのかを
きちんと明示して依頼しましょう。

 

関係が良好だったり
信頼関係のある相手への手紙であれば、
返事がほしいことを匂わせるだけでも
返事をもらえるかもしれませんが、

関係がこじれていたり、
長年音信不通の相手に、
どういったアクションを起こせばいいのか
が示されていない手紙を出しても

「は?」とか「で?」と思われた後、
放置されるのがオチです。

 

意外に思われるかもしれませんが、
この「きちんと返事を依頼する」
が抜けている手紙って多いものです。

 

ということで、
①「返事を出さなければ」
と思ってもらうためのひとつの答えとは、
「手紙の中できちんと返事を依頼しておく」
ということですね。

 

では、次に
②の「返事を書きたい・書いてもいい」
と思ってもらうような手紙を書くには
何が必要となるでしょうか。


前回の記事で、
手紙というのは「伝えたいこと」があってこそ

ということをお伝えしました。

でも、相手からの返事が欲しいのであれば、
やっぱり「自分の伝えたいこと」
だけではダメなんですよね。

 

もっと言えば、
相手からの返事を欲しいときだけでなく、
自分の伝えたい想いを
本当に相手に伝えたいのであれば、

「自分の伝えたいこと
(自分の言いたいこと)」

だけ書いていてもダメなんですよね。

 

相手に出した手紙は、
読んでくれる相手あってこそのもの。

だからこそ、
相手に伝わる手紙を書くためには、
「自分の伝えたいこと」だけでなく、
相手のことを思う(考える・想像する)
ことが必要なんです。

 

確かに、
相手と自分とは違う人間ですから、
相手のことを完全に理解することは
無理ですね。

 

ですから、
「相手のことは相手にしか分からないから」
とか
「分かったフリはしたくないから」
と開き直るのは、ある意味では、
潔い態度と言えるのかもしれません。

 

でも、
相手への配慮に欠けた
自分のことしか考えてない言い分には、

リアルの会話でも
相手に耳を傾けてもらえないのと同様に、

相手への配慮に欠けた
自分のことしか考えてない
(と感じられる)手紙では、

ちゃんと書いたはずの「伝えたいこと」も
相手の心に響かないのです。

 

相手が置かれているだろう状況、
相手が抱いているだろう感情、
この手紙を読んだら
相手はどんなことを思うだろうか。

 

そういったことを、
「思う・考える・想像する」。

たとえ伝えたい内容は同じだとしても、
そういったことをするかしないかで、
選ぶ言葉や書き方が変わってきます。

そして、それが、相手に与える印象や、
相手への伝わり方をも左右するんですね。

 

というわけで
②の「返事を書きたい・書いてもいい」
と思ってもらうような手紙を書くには
何が必要となるかの結論。

その答えは、
「相手のことを思う(考える・想像する)」
ということですね。

 

ちなみに、
この②が欠けた手紙は、第三者が読むと
ビックリするほど失礼な手紙に
なっていたりすることもあるので、
本当に要注意です。

 

ということで、今回は
「返事が欲しい場合の手紙の書き方」
について考えてみました。


出す手紙に返事が欲しいのであれば、

①手紙の中できちんと返事を依頼しておく、
②自分のことだけでなく相手のことを思う
(考える・想像する)、

の2つを実践してみてくださいね。

 

 

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