時給の「高い仕事」「低い仕事」、その違いはどこにある?


この間、ふとした拍子に、
マンガ家の西原理恵子さんが
仕事の時給について、
何かの記事で語っていたことを思い出しました。


ちゃんと思い出したくて
ネット検索をかけてみたところ、
一応ヒットしたのが
この朝日新聞デジタルの記事

 

中身を必要なとこだけ、
ちょこっと引っ張ってみますね。

昔、歌舞伎町のミニスカパブで、
嫌な客がいると店長に言ったら、
「バカヤロー!
 だから高い時給もらってんだろ!」
と怒鳴られた事がある。

キツイ仕事は高い金をもらえて、
楽な仕事は安い時給。
たくさんの仕事を経て、
そんなことに気付いた。

 

もしかしたら
私が以前に目にしたのは、
この朝日新聞デジタルの記事とは
違う記事だったかもしれませんが、
思い出した話の内容は
まさにコレですね。

 

で、最初にこの内容を読んだときに、

「それは違うだろ~」

とすごく感じたんですよね。

 

だって、
すごく責任が重くてキツイけれども
時給は低く抑えられている仕事って、
たくさんありますから。


たとえば、保育とか介護とか。

 

保育とか介護の仕事が、
時給が低いことをもって
” 楽な仕事 ”
にカテゴライズされちゃうのは
あんまりじゃない・・・?!

 

ミニスカパブのお仕事は
西原さんが言うように
イヤな客でも相手にしなくちゃならない
キツいお仕事なのでしょう。


でも、
ミニスカパブとは
キツさの質は違うでしょうが、

保育や介護やその他、
時給の低いお仕事でも
キツ~イ仕事って
たくさんありますよね。

 

なので、
「時給の高い・低い」
をダイレクトに
「キツイ仕事・楽な仕事」
に結びつけてしまうことに、
大きな違和感を
感じちゃったのです。

 

ただね、
当時、この記事というか
内容を読んでいて
「それは違うだろ~」
とは思いつつも、

「じゃぁ、時給の高い低いの差は
 どこからくるの?」

という疑問が湧いてきたときに、
自分でそれに答えることが
できなかったのです。

 

でも最近、
その答えがいきなりふっと
やってきました。

(それで、西原さんの話を
 思い出したというワケです。)

 

で、そのふっとやってきた
「時給の高い低いの差は
 どこからくるのか?」
に対する答えが何だったかというと…、

それは…、

ズバリ
「男性がお金を
 払おうとする分野か否か」
ですね。

 

「男性がお金を
 払おうとする分野か否か」

というよりも

「男性がお金を払うことに
 価値を感じられる分野か否か」
ですかね。

 

つまり、
ミニスカパブだったり、
大金が動いたりするような

「男性がお金を払うことに
 価値を感じられる分野」

の仕事は時給(給料)が高い。


一方、保育(育児)や介護など、
男性が

「家族(嫁)がやってくれるだろう」

と思ってきた仕事
 =「お金を払う価値を
   感じられない分野」の仕事
は時給(給料)が低い。

 

もしかしたら
「そんなこと、今さら気づいたの?!」
ってぐらいのことなのかもしれませんが、

時給の多寡の差は、
西原さんの言うように
「キツイ仕事・楽な仕事」の差ではなく、

「男性がお金を払う価値を
 感じてきた分野か
 感じてこなかった分野か」

の差のように思えてなりません。

 

その答えがやってきた後、
次に自分の中に浮かんできたのは

「あぁ、なるほど…、
 これが男社会ってやつか…」

という思いでした。

 

家庭に届く新聞に
折り込まれている求人情報、

電車の中、

ママ友との会話、

夫婦の会話、

ありとあらゆるところ、
社会の隅々まで、
常識のように
男社会がいきわたってる。

 

この男社会ってやつは、
家事・育児・介護といった、

家庭内で完結して
行われることが多かった
(専業主婦に任されることが多かった)
分野の仕事を、
正当には評価しないんですよね。

 

どれも、
人が生きていくためには
欠かせないものであるにもかかわらず。

 

将来的には科学の力などで
どうなるのか分かりませんが、

現段階では子どもを産めるのは
女性だけなので、

結婚・出産で
無収入になるリスクを負うのは、
どうしたって女性の方です。

 

で、その無収入になるリスクが
結婚生活の中で現実化したとしても、
” 無収入 ” ってだけで、
ほとんどの場合、
家事・育児には従事してる
 =働いているんですケドね。

 

この家事・育児などの無償労働を
もっと正当に
評価してくれる社会になったら、

産後クライシスも
離婚も今よりは
減るんじゃないかな・・・。

 

だいぶ前のことですけど、
夏目三久さんが司会をされてた
と記憶してるのですが、

何かの情報番組で、
口座振り込みでの給料の支払いが
ほとんどになっている中で、

今でも手渡しで
給料を支給している会社を
特集していたことがありました。

 

カメラは、
会社から手渡しで
給料を支給された
家庭持ちの男性の家まで
ついていきます。

 

そして、
家では妻と子ども
(3人くらいいたかな)が
待っていて、

妻が男性から給料袋を受け取ると、
みんなで

「お父さん、
 いつもお仕事頑張ってくれてありがとう。
 お父さんのおかげで毎日安心して暮らせます」

みたいなこと
(ハッキリと覚えていないけど
 こんな内容のこと)
を言うワケです。

 

で、嬉しそうなお父さんの
インタビューみたいのが流れた後、
スタジオでニコニコした出演者たちが、

給料手渡しは、
口座振り込みによって
ありがたみが薄れてしまっている
父親の労働に対する
感謝を表すことができる
素晴らしい方法だ!

みたいなことを次々に
口にしていたのですが・・・。

 

でもさぁ、コレってちょっと、
「なんだかな・・・」
と思わずには
いられないんですけど・・・。

 

だってさ・・・

私は密かに、
お父さんに妻と子どもとで
「ありがとう」
を言った後に、
お父さんと子どもとで

「お母さん、
 毎日ご飯を作ったり、
 みんなのことをしてくれて
 ありがとう。
 お母さんのおかげで、
 毎日安心して暮らせます。」

って続くことを期待してたのに・・・、
もうホントにガッカリだったよ・・・。

 

だって、そうでしょ・・・。

このおウチでは、
お父さんがお金を稼いできてくれる
だけじゃなくて、

お母さんが毎日
みんなのお世話を
してくれてるからこそ、
本当に安心して
暮らせてるんじゃないの・・・?

 

平成も終わりに近づき、
この番組で特集されていた方のように
男性ひとりのお給料だけで
家計を回していくのは
難しくなってきました。

 

それって、
男社会を維持していくための
基盤が崩れ始めてきた
ってことですよね。

男社会の基盤が
崩れ始めている中で、

頑張って男社会を
気取っていくのは、
男性にとっても
キツイことのような
気がします。

 

男社会でも女社会でもなく、
どちらにとっても生きやすい、

無収入になるリスクを負って
結婚しても大丈夫

無収入になるリスクが
現実化しても大丈夫

夫であれ妻であれ、
必要であれば
新しい人生に憂いなく踏み出せる

「お父さん、ありがとう」の後には
「お母さん、ありがとう」が普通に続く

そんな社会になったら、
「幸せ夫婦」も増えるような気がします ^ ^

 

     メニュー