子ども・お金の問題がクリアな場合の「離婚したくない」の裏側にあるモノ

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
この記事は約5分で読めます。


離婚したいけどできない・・・。

 

その理由として代表的(?)なものに、

「子どもがいるから」
「お金を稼ぐ仕事をしていないから
 離婚すると生活に困る」

というのが挙げられるかと思います。

 

この「子ども」「お金」は、
離婚をするにあたっては
本当に大きな悩みどころですよね。

 

じゃぁ、
この「子ども」「お金」の問題が
クリアされれば、
離婚の問題は簡単かというと、
実は、そうでもないんですよね。

 

「子どもがいなく」て「仕事もある」。


「子どもはいる」けど
「十分な収入がある」ので
子どもは一人で育てていくことができるし、
子どもへの影響を考えたとしても
ダンナと一緒にいるメリットが何もない。

 

このように、
「子ども」「お金」の問題が
クリアできていて、

離婚した方がいいと
思われるのなら、
離婚してしまえばいいのでは・・・?

と、思ってしまうところですが、
なかなかそう簡単にはいきません。

 

なぜかというと、
「子ども」「お金」というのは、

” 物理的 ” な離婚への障壁と
言えるかと思うのですが、

物理的な障壁がクリアできたとしても、
” 心理的 ” な障壁が
その先に立ちふさがっている
場合があるからですね。

 

で、
このような「子ども」「お金」といった
物理的障壁はクリアしているけれども
心理的障壁にぶつかって
悩んでいるという場合、

ご相談の内容は、

「離婚はしたくないのですが、
 どうしたらいいですか?」

という形になることが多いと感じています。

 

相手から離婚を切り出された、
ほのめかされた、
ということをきっかけにして
ご相談に至るケースもあれば、

相手との結婚生活を続けることに
ご自身が大きな不安を抱いていたり、
問題を感じていたりすることで
ご相談に至るケースもあります。

 

「離婚」のワードが、
相手から持ち出されてきたか、
自分の中に浮かんでいるかの
違いはあっても、

共通しているのは、

「この結婚生活はなんかおかしい・・・」
「本当は離婚した方がいいのかも・・・」

という思いが、
ご相談者様自身の心の底流に
流れているということ。

 

にもかかわらず、
ご相談時に、
ご自身の ” 自覚している思い ” として
口から出てくるのは

「離婚はしたくないのですが、
 どうしたらいいですか?」

なのです。

 

「子ども」「お金」といった
物理的な障壁はないのに
「離婚はしたくない」。


それなら、ご主人のことを、
今でも好きで好きでたまらない
のかと言えば、
そんなこともない・・・。

 

そんなときに、
だいたいの方がぶち当たっている
心理的障壁は、コレです。

「この人と離婚してしまったら、
 私はもう二度と結婚できないかもしれない」

「この人と別れてしてしまったら、
 こんなに〇〇な人とは、
 もう出会えないかもしれない」

 

〇〇の部分には「優しい」とか、
その方が相手の方に惹かれた理由が
入ったり、

収入だとかイケメンだとかの
スペック(?)面が入ったりします。

 

あと、
ぶつかりやすい心理的障壁の
もうひとつ大きなものがコレです。

「私の人生、順風満帆だと思われていたい」

「結婚で失敗したと思われたくない」

 

こちらは、
それまで(結婚まで)の人生が
順調に来ていた方が陥りやすいですね。


「親に心配をかけたくない」
という理由も、

「親にそんなふうに思われたくない」
「親にそんなふうに思われる子になりたくない」

という意味あいがあるとすれば、
こちらに入るのかもしれません。

 

前者、後者の片方だけでなく、
両方の壁にぶち当たっている
ケースもあるでしょう。

 

これらの心理的障壁に
ぶつかっていると、

たとえ心の底流に
「離婚した方がいいのかも」
という思いが流れていたり、

漠然とした不安や不満が
積もり積もっていても、

口から出るのは
「離婚はしたくない」
になってしまうワケです。

 

私は決して
安易に離婚を勧めるカウンセラー
ではありませんが、

「子ども」「お金」といった
物理的障壁がなく、

離婚しても困難な状態に
陥ることがないのに、

上記のような心理的障壁に
ぶつかっているがために
「離婚したくない」
と思っているケースでは、

「離婚しないためにはどうしたらいいのか?」
ということだけではなく、

どうして今自分が
そのような悩みで苦しんでいるのか
に向き合ってみた方が
いいと思っています。

 

「この人と離婚してしまったら、
 もう二度と結婚できないかもしれない…」

本当にそうでしょうか?

 

確かに、
「どうせ私なんか・・・」とか
「もう私には無理だ・・・」と
諦めてしまったら、
その通りになるでしょう。


でも、
やみくもにポジティブになっても
しょうがありませんが、

もっと自分の価値を
自分で認めてあげて、
自分を大切に扱ってあげても
いいのではないでしょうか。

今すぐそれができないのであれば、
できるようになる方法を
探してみることから
始めてはいかがでしょう。

 

「この人と別れてしてしまったら、
 こんなに〇〇な人とは、
 もう出会えないかもしれない」

これも、さっきのと
全く同じことがあてはまりますが、
ひとつ加えるとすれば、

相手の方は
本当にあなたが思っているような
〇〇な人なのでしょうか?

 

たとえば、
本当にあなたが思っているような
「優しい」人なのか?

本当に「優しい」人が、
あなたにそんな仕打ちを
するんでしょうか?

あなたの言うことに
反論してこないってだけで、
本当は自分のこと以外には
関心がないだけなんじゃない?

 

「私の人生、順風満帆だと思われていたい」
「結婚で失敗したと思われたくない」

確かに、
順風満帆と人から見られている
ステージから降りるのは辛いですし、
苦痛を伴います。



でも、
リアルの現実が
順風満帆ではないからこそ、
苦しいほど悩んでいるはず。

 

心の満たされない
偽りの順風満帆を装うために、
リアルの現実での幸せを
放棄してしまってOKですか?

将来、
「私の人生、なんだったんだろう・・・」
「私の人生、誰のものだったんだろう・・・」
って後悔しませんか?

 

相手のことが
今でも好きで好きで
絶対に別れたくない、
というのであれば、

精一杯、
やり直すために
頑張るのがいいと思います。

 

でも、そういうわけでもなく、
「離婚はしたくない」
という思いの裏側に、

実は、今回お伝えしたような
心理的障壁があるというのであれば、

今、あなたが望むと
望まないとにかかわらず、
離婚の問題で悩んでいることは、

この先あなたが幸せになるために
神様がくれたチャンスかもしれません。

 

「離婚」を選ぶにせよ、
「離婚しない」を選ぶにせよ、

「離婚したくない」の裏側にあるものに
きちんと向き合って、

神様がくれたのかもしれないチャンスを
ご自分の未来に活かしてくださいね。

 

タイトルとURLをコピーしました