妻に家出されてしまったら、考えてみてほしいこと

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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最近増えてるな・・・と感じるのが、
奥さんが離婚する決意で
家を出ていってしまった後に、

「修復するにはどうしたらいいのか?」

というご主人からのご相談です。

 

印象としては、
やはりお子さんが小さくて
奥さんの負担が大きい
家庭に多いように感じます。

 

奥さんの決意の強さや、
ご主人がどのくらい
嫌われてしまっているかにもよりますが・・・、

う~ん、
やっぱり正直、厳しいですよね・・・。

 

冷却期間を置くため、とか、
相手に反省を促したくてちょっと出る
といった場合と違って、

本当に離婚を決意して
出て行った場合には、

奥さんの方はもう
「取り付く島もない」
状態ですからね。

 

そうなってから、
ご主人が
「これは本当にヤバイ」
と気づいても、
正直、遅いわけです。

 

「これは本当にヤバイ」
と気づいたご主人の方は、

「悪かったところは直すから」
「これまでの自分を全部改めるから」
と真剣に謝るわけですが、

「取り付く島もない」状態の奥さんに
聞き入れてもらえるはずもなく・・・。

 

だってね、もう、
「直す」とか「改める」とか、
そんな時期は奥さんの中では
とうに過ぎてしまってるんですよ。

 

「取り付く島もない」状態に
なってしまった奥さんが、

「今」望んでいるのは、
ご主人が悪かったところや
行動を改めてくれることではなく、

離婚届にサインしてくれること、
ただそれだけ。

 

だから、
こうなってしまっていたら、
本当に厳しいな・・・と
思わざるをえません。

 

こういう状態になってしまっても、

それでもなお、
修復したいという方々の

その思いの源は
お子さんへの思いにあることが
多いように感じます。

 

ただ、
お子さんへの強い思いから
修復を望んでいる
という状況は同じであっても、

奥さんというか、
奥さんと一緒に暮らしていたときの生活に
ついての「反省」というか「思い」には、

2つのパターン(タイプ)が
あるように思います。

 

1つは、
本当はご主人の方も、
奥さんと一緒に暮らしていたときの生活に
疑問や不満を抱えていたというタイプ。

 

奥さんと一緒に暮らしていたときの生活に
ご主人の方も疑問や不満を
感じていたのであれば、

「自分の悪いところは直すから」や
「自分の全部を改めるから」と
安易に言ってみても、

本当にそれができるのか、
できたとしてもどこまで続けられるのか、
大いに疑問を感じてしまいます。

 

それに、
二人の間に横たわっていた本当の問題は、

奥さんから指摘されたところを
言われた通りに
「直し」たり
「改め」たりすれば
解決するようなものでもないでしょうしね。


なので、
こちらのタイプの場合には、
本当に修復したいのか、
それが最善なのか、
本当に修復したいのであれば
そのためには何が必要なのか、
をしっかりと考えてみた方が
いいかもしれません。

 

それから、もう1つは、
元の生活に戻りたいと切望しているタイプ。

 

ご主人の方には、
一緒に暮らしていたときの生活に
大きな疑問や不満はなく、

お子さんと一緒に過ごせていた
幸せな生活に戻りたいと
切望している場合ですね。

 

お子さんと一緒に過ごせていた
幸せな生活に戻りたいという、
その気持ちはよく分かるのですが・・・

 

でも、その一方で、
奥さんは「その生活」が
苦痛でイヤでたまらなかったから
出て行ったわけです。

 

こちらのタイプの場合には、
自分にとっては特に問題なく
幸せだと思っていた生活が、

奥さんにとっては
苦痛に満ちた生活だった、

というそのギャップを、
まずは認識する必要があるのではないかな
と思います。

 

ご主人が戻りたいと
切望している元の生活。


奥さんにとっては
二度と戻りたくない元の生活。

 

二人の間に横たわる溝は、
ご主人の側が考えている以上に
広く深いものなのだと思います・・・。

 

でもね、
そうは言っても、
そんな状況になってしまったのは、

ご主人だけが悪いわけではない
と思うんですよ。


それに奥さんだって、
もともとは離婚したくて
そのご主人と結婚したわけでは
ないでしょうし。

 

だから、
こういうケースに当たると、
とても切なくやるせない気持ちに
なりますし、

こじらせる前、
溝が深くなる前に
関係をケアしていくことの必要性を
ヒシヒシと感じてしまいます。

 

特に夫婦のような密接な関係は、
小さな傷でも、
積み重なっていくことで、
それがいつのまにか
致命傷にまで至ってしまうこともあるのが
怖いところです。

 

夫婦のことを誰かに相談するのって、
特に男性は抵抗があるようですが、

溝や傷が深くなる前に相談してほしいな、
と思います。

 

「なんかおかしいかも・・・」
と感じることがあったときには、

くれぐれもスルーしないでくださいね!

 

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