妻から「ATM扱い」されていると感じるなら…

日常生活での気づき
日常生活での気づき
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新聞でも雑誌でもネットでも、
媒体はなんでもいいのですが、

夫婦関係の相談などが載っている中で
よく見かけるものに

「自分は妻や家族から
 ATMとしてしか見られていない」
とか


「夫は自分のことを
 家政婦のようにしか見ていない」
というお悩みがあります。



こういう相談をされる方は、
もちろんそういう状態が苦痛で、

自分のことをそんな風にしか
見ようとしない相手を
ひどいと思って、
投稿していることと思います。



もちろん、
自分のパートナーのことを
「ATM扱い」や「家政婦扱い」
するなんてひどいことです。


お金を稼いでくることや、
家事をすることが、
当たり前のこととされ、

それに対して何の感謝もされず、
夫婦・家族としての愛情も
感じられない状態。


そういう扱いをされていると
感じながらの生活・・・、

そんな生活、
憤懣やるかたないはずです。



でも、こういうご相談を
第三者として読んでいるとき、
ふと思うのは、

この方は家庭でどんな風に
過ごしているのかな?

ということなんですよね。



たとえば、
「ATM扱い」をされている方
(仮に夫の側だとしておきます)。



もちろん、
毎日仕事に行ってお給料を稼ぎ、
家族に経済的に安定した
生活を提供する。



それだけで、本当に大変なことで、
十分にありがたいことです。



でも、
妻や家族が夫に求めているのは、
お給料を稼いでくるだけの存在
ではないはず・・・。

(最初からお給料を稼いでくるだけ
 の存在を求めているのだとしたら、
 それこそまさに「ATM扱い」
 ですね・・・ ^ ^;)



精神的に支え合ったり、
親としての責任を分かち合ったり、
一緒に笑い、楽しみ、悲しみ、
負担を分かち合う、
そんな存在を夫に求めているのに、

それらに応えることなく、
夫が提供しているのが、
毎月のお給料という
経済的な安定だけだとしたら・・・。



「ATM扱い」されるのも
肯なるかな・・・と。



もちろん、
経済的な安定は生活の基盤として
欠くべからざるものです。



それなしでは、
生活は成り立たないほどに
重要な家族への貢献ということも、
もちろん分かっています。



その働きは、確かに、
感謝されてしかるべきものです。



でもね、
さっきも言ったように、
家族としての夫の存在に
妻や子が求めているのは、
お金だけじゃないんですよ。



だからこそ、
それに対してお金の面でしか
応えないでいると、

お金の面でしか期待されなくなって、
そのうち「ATM扱い」されることに
なっちゃうわけです・・・。



なぁんてことを言うと、

「家族への愛情あればこそ、
 毎日仕事に行って、
 つらいことや理不尽なことにも
 耐えているんだ!」

「毎月のお給料には、
 お給料という金銭だけではなく、
 その上に妻子への愛情が
 乗ってるんだ。

 だから、給料を渡すことは
 妻子へ愛情を注いでいるのと
 同じなんだ!」

っていう反論が返ってきますよね、
きっと。



それもその通りだとは思いますけど、
愛情はお金のように
目に見えるものではないですからね。


目に見えないものは、
ちゃんと感じるように
渡さないと伝わりません。



「は~っ!!こっちは、
 イヤな仕事でも家族のために
 辞めずに耐えてるっつーのにっ!」

という嘆きもよく耳にしますが、
私は、そういう嘆きをされる方に、
ふと聞き返したくなることがあります。


「あなたは、妻子がいなかったら、
 仕事をしない人なんですか?」
と。



大多数の方は、
妻や子がいなくても、
自分のために、
なんらかの職について
仕事をするんじゃないでしょうか。



まぁ、
「妻子がいなくて自分だけだったら、
 もっと給料が安くても
 楽な仕事で満足してるよ!」

という方も
いらっしゃるとは思いますが、

これって、捉え方を変えれば

「妻子がいるおかげで
 ツライ仕事でも
 辞めずに踏ん張れる」


ということでもあるはず。



「こっちは、イヤな仕事でも
 家族のために辞めずに
 耐えてるっつーのにっ!」

という考え方は、
経済的な面以外での

家族への貢献を拒否するための
免罪符にはなるかもしれませんが、

それによって自身の
「ATM扱い」の感も
家族への不満も強まるとしたら、
その考え方を持ち続けても
いいことがありません。



「ATM扱い」がイヤなら、
経済的な面以外の価値も
家族に提供していきましょう。



「こっちは、イヤな仕事でも
 家族のために辞めずに
 耐えてるっつーのにっ!」
から

「妻子がいるおかげで
 ツライ仕事でも
 辞めずに踏ん張れる」

に考え方をシフトしていくことは、
そのための第一歩になるのでは
ないでしょうか。




「家政婦扱い」は「ATM扱い」とは
ちょっと違った側面もありますが、

基本的な考え方には
共通するところも
あるかと思いますので、

「家政婦扱い」にお悩みの場合も
参考にしてみてくださいね。





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