夫婦間のケンカやトラブルを通して相手を理解する方法

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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今日は、私がご相談などで、
ご相談者様のお相手(夫や妻)のことを
理解する手がかりを得るために
よくやっていることを
お伝えしていきたいと思います。



ぜひ、旦那さんや奥さんへの
理解を深めるために、
お役立てくださいね。



では、早速、その内容にいきますね。



私が、ご相談のときに、
よくやっていることとは、
お相手(夫や妻)との間に起きた
ケンカやトラブルについて
詳しくうかがっていくことです。



もしかして、
「なぁんだ、そんなことか・・・」
って思いました?



夫や妻との関係で
相談にきているのだから、
二人の間に起きた
ケンカやトラブルを聞いていくなんて
当たり前じゃんって思いますよね。



そう、
当たり前のことなんですが、
これがなかなか
バカにできないんですよね。




ケンカやトラブルが
起きたということは、
二人の間で
何かがすれ違ったということです。



で、だいたいは
モノの見方や捉え方、考え方、
価値観がすれ違ったために、
ケンカやトラブルが起きてきます。



ご相談者様のモノの見方や捉え方、
考え方や価値観は、
その場でお話をおうかがいすることで
だいたい分かってきます。



でも、
そのご相談の場にはいない
お相手(夫や妻)の方のそれらについては、
ご相談者様が自発的にしてくださる
お話だけでは見えてこないことが
多々あります。



そこで、
それらを探っていくために、
お二人の間で起きた
ケンカやトラブルについて
詳しくうかがっていくわけです。



まずは、何があったのか。
どんなケンカやトラブルが起きたのか。

そのケンカやトラブルは、
何をきっかけにして起きたのか。

そのきっかけはどんな経過を経て、
ケンカやトラブルに発展していったのか。

ケンカやトラブルが発展していく過程で、
相手やご相談者様はどんなことを言って、
どんな行動をとったのか。

相手は、
ご相談者様の言ったことや行動に対し、
どんな反応をしたのか。



こういったことを詳しくうかがっていると、
ご相談者様だけでなく、
お相手の方のモノの捉え方や考え方、
価値観といったものが見えてきます。



これらのお話から、
どうやってお相手の考え方や
価値観を探っていくかというと、

お話を逆算して、
そこから推測していくんですね。



「この出来事に対して、
 こういう反応をしたということは、
 こういうモノの見方や捉え方を
 しているからだろう。」

「この出来事に対して、
 こういう発言をしたということは、
 こういう考え方や価値観を
 持っているからだろう。」

という感じにですね。



で、この逆算を考えるのに、
分かりやすいのが
有名な心理療法のABC理論です。



ABC理論がどんなものかについては、
下記のサイトが短くて
分かりやすかったので、
引用させていただきました m_ _m

ABC理論はアルバートエリス(Albert Ellis)によって1955年頃考案された論理療法の中の基本的なモデルである。

感情は出来事によって起こるのではなく、それぞれ個人の出来事に関する捉えかたによって生み出されると考えられる。

A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念、固定観念)
C:Consequence(結果)

Aが出来事、Bが事実の認知の仕方、Cが結果的に起こる感情だとするとAの出来事がCの感情を引き起こすのではなく、Bの認知の仕方によってCで起こる感情が変わるということである。

http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/ABC%E7%90%86%E8%AB%96


つまり、
同じ出来事(A)によっても、
考え方や価値観(B)によって、
結果的に生じる感情(C)は
違ってくるということですね。



そこで、これを利用して、
(C)から(B)を逆算して
推測していくわけです。



「この出来事(A)に対して、
 こういう反応(C)をしたということは、
 こういうモノの見方や捉え方(B)を
 しているからだろう。」

「この出来事(A)に対して、
 こういう発言(C)をしたということは、
 こういう考え方や価値観(B)を
 持っているからだろう。」

というふうに、
(C)から(B)を推測していくんですね。



で、夫婦の間でケンカや
トラブルが起きてしまうと、
だいたいは、

「相手がこんなことを言った」
「相手がこんなことをした」

という(C)に目がいって、

「ひどい!」「許せない!」
となってしまうわけですが、

これは、
自分の(B)と相手の(B)が
違うために起きてしまった
“ すれ違い ” だったりもするわけです。



だから、相手の(B)が分かると、
予測不可能で理不尽に思えた
相手の言動の意味も分かってきて、
怒りや悲しみ、モヤモヤなども
軽くなったりします。



また、相手の(B)が分かると、
今後の対処がしやすくなります。



「相手はこういう(B)を
 持っているだろうから、
 きっとコレには
 こんな反応をするだろう」


「相手はこういう(B)を
 持っているだろうから、
 この伝え方では誤解されて
 真意が伝わらないかもしれない。
 じゃぁ、こういう伝え方をしよう」



といったように、
相手について予測を
つけることができるので、

あらかじめトラブルの芽を
摘むことができたり、
相手とスムーズな意思疎通が
しやすくなったりします。



もちろん、推測なので、
はずれることもありますが、
二人の間で起こる
数多くのケンカやトラブルについて、

推測を集積したり、
日々の推測の結果を
アップデートしていくことで、
その精度はあがっていくでしょう。



また、これをやっていくと、
相手についてだけでなく、
自分の(B)についても
意外な一面が見えてきたりして
面白いですよ。



そして、大事なことがひとつ。

相手の(C)から(B)を
推測するときには、
自分の願望や価値観を通さずに
フラットにやってみてくださいね。

自分の願望や価値観を
入れ込んで推測をすると、
結局「ひどい!」「許せない!」
「分からない・・・」に
なっちゃいますからね。



あ、あともうひとつ、
大事なことがありました!

相手の(B)と自分の(B)に
違いがあっても、
それは、
「どちらが正しい・間違ってる」
ということではないということ。

「どちらが正しい・間違ってる」で、
新たなケンカやトラブルを
起こさないように
気をつけてくださいね。



夫婦の間でケンカやトラブルが
しょっしゅう起きるということは、
相手の(B)を理解するための機会が
いっぱいあるということでもあります。



これを活かさない手はないですね ^ ^
ぜひ、試してみてくださいね!



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