「見る目」が “ない” を “ある” に変える方法

私のこと・私の体験から
私のこと・私の体験から
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「ヘンな人や困った人とお付き合いをして、
 やっと別れたと思ったら、
 また同じような人と付き合い始める」

というようなことを繰り返す人のことを、

「あの人は男(女)を見る目がないからね~」
と言ったりしますよね。

 

男でも女でも、
人に対する「見る目」って
何なんでしょうね。

 

今日は、
自分の昔の体験を基に、
人というか、
恋愛や結婚相手に対する
「見る目」について
考えてみたいと思います(笑)

 

ところで、
これをお読みのみなさんは、
誰かに「一目ぼれ」というのを
したことがありますか?


私は、一度だけですが、あります。

 

それは、大学に入学して、
まだ間もない頃。


クラスでの外国語か何かの授業中のこと。

 

確かあれは、
私が先生に当てられて
質問に答えたけれども
間違えてしまい
「あちゃ・・・」
と思っていたところに、

私よりも少し斜め前の方に
座っていたある男子が
「クスっ」と笑ったような表情で、
間違えた私の方を
振り向いてきたときのことでした。

 

その男子が、
振り向いてきたときに、
私と目が合ったのですが、
その目を見た瞬間、

「なんて、優しい目をしてるんだろう・・・」

と、その「目」に私は
一目ぼれをしてしまったのでした。

 

まぁ、その人に一目ぼれをしたことを
きっかけにして、

私の大学生活というか、
私のココロというか、

まぁ、
いろんなモノが真っ暗闇の中に
落ちていってしまったのですが、

それは、まぁ、置いておくとして・・・。

 

ちなみに、
私のココロが真っ暗闇の中に
落ちていってしまったことについては、
その人には何の落ち度もありません。


私のココロが独りで
勝手に落ちていってしまった
だけのことです(笑)

 

で、時は流れ、
大学3年生か4年生になった頃、

その人とわりと仲良しだった
他の男子と二人で話す機会があり、
話がその人のことに及んだときのこと。

 

その友達が、その人のことを

「あいつってさ~、
 格好はいいんだけど、
 目がヤバイよね~。」

と言ったのです。


それに「えっ?!」と反応した私が、
「ヤバイって何が?」と聞くと、

その友達は、少し笑いながら

「え?
 オレ、あいつほど冷めた目をしたやつって
 見たことがないよ~。」

と答えたのです。

 

ハッキリ言って衝撃でした。

私が
「こんなに優しい目は見たことがない」
と思っていた目が、

他の人から見ると
「見たことがないほどに冷めた目」
だったとは・・・!!

 

でも、言われてみると、
「確かに、そうね」
という感じ。


その友達の感じ方が絶対の正解
というワケではないかもしれませんが、

確かにその人の目は
「冷めた目」だったように思います。

 

当時の私は、
「常に一歩引いている」ような、
「何にも期待をしていない」ような、

その冷めた目を、
「優しい目」だと感じてしまうような
状態だったんでしょう。

 

で、どうして、
そんな「冷めた目」を「優しい目」だと
感じてしまうような状態だったのかといえば、

多分ですが、
私はいろんなことに
疲れてしまっていたんだと思います。
(まだ若かったのにね・・・笑)


だから、
冷めてる人を無意識のうちに
必要としていたんでしょうね。

 

で、結論として、
何が言いたいのかというと・・・、

良きにつけ、悪しきにつけ、
 人はその時に必要としているものに
 惹かれてしまう


のではないかってことです。

 

だから、
どうしようもないダメ男(女)と
ばっかり付き合っていて、

人を「見る目」がないと
思われているような人も、

別に「見る目」がない
わけではなくて、

そういうダメ男(女)の中に
自分が必要としている何かがあると
感じ取ってしまうから、
そういうことになるんじゃないか
と思うんですよね。

 

そういう意味でいったら、
「見る目」がないどころか、
「見る目」大アリですよね。

 

で、実は、
同じような例がもうひとつあります。

 

件の人に一目ぼれをして、
ココロが真っ暗闇に落ちていって
しまった後、

私は自分と向き合わざるを得なくなり、
自分が抱えている問題とも
向き合い始めた頃のことです。

 

私は大学では法学部の学生だったので、
ある時、向学のために、
裁判の傍聴に行ったのです。

傍聴したのは、
刑事での覚せい剤事件。

 

傍聴席に座って
裁判が始まるのを待っていたのですが、

前の方の扉から入ってきた
若い男性の被告人の姿を目にしたとき、

私の心がグラグラッと
揺れたを覚えています。

 

これね、
自分の問題に向き合う前だったら、
恋だと勘違いしちゃってたと思います ^ ^ ;

 

幸いなことに、その時には、
この心のグラグラは
自分の問題の発現のひとつだと
分かる状態にはなっていたので、

「本当にアタシってやつは、もう・・・」

と、苦笑いをしながら
裁判所を後にしました。

 

この、
問題のありそうな人に
惹かれるっていう心理ですが・・・


昔の自分のことを基に
考えてみるとですが、

多分、
問題のありそうな人に恋をしたり、
一緒にいると、

その人とその人の問題に
振り回されることで、

「自分」と向き合わなくても済む
ってコトなんじゃないですかね。

 

自分の好きなことやしたいことが
よく分からなかったりって状態のときに、

人の問題に振り回されることで、
自分の空虚さを感じずにいられる
ってことは、

問題のある人と付き合う
大きなメリットなんじゃないか
と思ったりします。

 

空っぽかもしれない自分と
向き合うのはしんどいですからね。

 

まぁ、これは、
あくまで私の例に過ぎませんが、

そこから無理矢理に
結論を導き出すとすると、

『ダメ男(女)とばかり
 付き合ってしまうのは、
 「見る目」がないからではなくて、
 今の自分にとってとにかく
 必要な相手だから』

というコトになるでしょうか。

 

「見る目がないから」とすると、
もうそれは変えることのできない性分
のようなものに思えて、

ダメ男(女)とのお付き合いを
繰り返すしかなくなってしまいますが、

「今の自分にとって必要だったから」
なのであれば、

今の自分が抱えている問題に
気づきさえすれば、

その繰り返しを絶つことができますよね。

 

というわけで、
これをお読みくださっている方の中で、
人から「男(女)を見る目がない」
と言われ、

ダメ男(女)とのお付き合いを
繰り返しているという方がいらしたら、

自分が何か問題を抱えていないか、
一度、ご自分と
向き合ってみることをおすすめします!

 

きっと、
これまで繰り返してきたパターンを
脱することができるのではないでしょうか ^ ^

 

ちなみに、
私が大学生の時にひと目ぼれした人は、
目が冷めてたってだけで、
別にダメ男ではなかったと思います。

念のため ^ ^ ;

 

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