思いやりや優しさと同じくらい夫婦関係にとって大切なこと

日常生活での気づき
日常生活での気づき
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自宅の近くには、
緑地や池や湿地などがある、
わりと大きな公園があります。



そこに、飼い犬と一緒に
よくお散歩に行くのですが、
今日は、そこで目にした
ある夫婦の一幕から
思ったことを・・。



その公園には、
私のように犬の散歩を
している人もたくさんいますが、
コイなどのお魚やカモ、
亀、ザリガニやカエルなど、
多くの生き物が棲んでいるので、
釣りをしている人や、
網を手にした子どもたちの集団や
家族連れなども多く集っています。



で、先日、
いつものようにワンコを連れて
歩いていたところ、
小さい男の子を抱っこした奥さんと、
そのそばを歩く旦那さんとの会話が
聞こえてきてしまいました。



まぁ、会話といっても
ほんの一瞬の会話だったんですけども、
それをここに再現してみますと・・。



旦:「あ、メダカの卵・・」
  (と、言いかけたところで)

奥:「はぁ?
   そんなん持って帰んなくていいから!
   もうやめてくれる!?!」

旦:「・・・・・・・」



と、まぁ、こんな感じだったのですが・・



会話と言っても、
こんなにも短いやりとりですから、
このやりとりだけをもってして
「怖い奥さんだなぁ・・。
 なんか旦那さん、可哀そう・・」
とは一概には言えないとは思うんですよ。



奥さんの方も、いつもは
こんなにきつい口調ではないけれども、
今日は体調や機嫌が悪かったりなど、
何かしらの事情が
あったのかもしれないですし、

奥さんがこんなにも冷たい態度だったのは、
旦那さんが以前にも、
同じようなことで奥さんを困らせたり・・
といったことが
あったのかもしれませんしね。



とはいえ、
1、2歩先を歩いている奥さんの
振り向きざまの冷たく鋭い眼差しと、
心が寒々とするような口調に、
旦那さんが受けた(かもしれない)
心のダメージを思うと、
なんだかいろいろと
残念な気持ちになってしまったのも
事実なんですよね・・。



もしかしたら、
旦那さんはお子さんと
「公園に行ったら、メダカの卵を
 取ってあげるね」
と約束をしていたのかもしれません。


メダカのように小さい生き物は、
子どもの情操教育にいいと
思ってのことだったかもしれません。



一方で、奥さんは、
小さいお子さんのお世話に
お疲れ気味だったのかもしれません。



そこに、メダカの卵といえども、
いずれ世話の必要になってくる
生き物を持ち込まれることに
強い抵抗を覚えたのかもしれません。



それに、
公園の池とかにあるものって、
臭かったりしますし、
衛生的にもよくない!と
思ったのかもしれません。



もしかしたら奥さんは、
メダカに限らず、
生き物があまり好きではない
のかもしれません。



あるいは、
旦那さんが何もしない人で、
奥さんは
「何もしないくせに、
 これ以上手のかかることをすんな!」
と思ったのかもしれません。



と、まぁ、私には無関係ながらも、
つらつらと妄想してしまったのですが、
さまざまな事情が考えられるとはいえ、
やっぱり、あの目つきと口調は
「ちょっといただけなかったよねぇ」と
思っちゃうんですよね・・
(完全に余計なお世話ですが・・)



だってね、この奥さんも、
これが結婚前の交際時であったり、
ママ友が相手だったりしたら、
絶対にあんな目つきや口調では
話さないと思うんですよ・・。



夫や妻という、
一番大切にする必要がある人に対して、
なぜか、
一番ぞんざいに扱ってしまうという
人間の不思議・・。



とはいえ、人間ですから、
いつも機嫌よくしていられる
わけでもありませんし、

疲れているときや怒っているとき、
イラついているときもあるでしょうから、
そういう対応をしてしまうこと自体は
仕方ないと思います。



ただ、
自分がそれに気づいているか、
気づいていないかでは、
大きな差が出てきますよね。



自分でそれに気づいていれば、
「さっきはごめんね」と
後でフォローすることもできますし、
それができなくても、
次からは気をつけようと
リカバリーすることもできます。



でも、
気づいていなければ、
それがいつしか当たり前の対応や
習い性になり、
それが積み重なれば
夫婦関係は徐々に損なわれていき、
そのうち崩壊してしまうかもしれません。



私だったら、
あんな目つきと口調で対応されるのが
普通の生活に身を置いていたら、
いくら結婚の誓いを立てた相手だとしても、
その人のことをパートナーとして
ずっと大切に思っていられるかと言ったら、
ちょっと自信がありません・・。



そして、多分、
それは私だけではなく、
こういう対応にさらされていたら、
だんだんと相手への気持ちが
冷えていってしまうという人は
少なくはないのではないでしょうか・・。



だから、
こういう対応をしてしまうことがあっても、
それに気づけること、
そして、
それをエスカレートさせていかないことが
大切になってきますよね。



まず、自分で気づいていくためには、
自分の言動に自覚的になることですよね。



自分の言動に自覚的であれば、
関係にマイナスの影響を与える言動を
エスカレートさせていくことも
まず、ないと思います。



問題なのは、
自分の言動に無自覚であるがために、
自分ではその言動の不適切さ加減に
気づけない場合ですよね。



で、こういった場合に有効なのは、
実は、相手からの指摘だったりします。



「そういう言い方は
 イヤな気持ちになるからやめてほしい」
といった冷静な指摘や
毅然とした指摘ができれば
それに越したことはないですが、

「そんな言い方しなくてもいいじゃん!」
といった反撃でも、
とりあえずはなんでもいいので
「自分はそんな扱われ方はイヤなんだ!」
という意思表示を相手に対してすること。



これがないと、
自分の言動に無自覚なタイプの人は、
自分ではその不適切さに気づけないので、
相手が何も言わないことで
「それで問題ないと思ってた」
「相手が嫌がっているなんて
 知らなかった」と、
自分の言動の不適切さに気づけないまま、
その不適切さ加減を
エスカレートさせていってしまう
ということが、
ままあるように思います。



きちんと意思表示をすることに
慣れていないと、
意思表示をしようとすることで
怒ってしまったり、
取り乱してしまったりということも
あるかもしれませんが、
それでもこちらが
黙って耐えているばかりで
相手は何も気づいていない・・
というよりは
よっぽどいいと思うんですよね。

(もちろん
 「なんでも言っちゃえばいい」
 ということではないですが・・)



平穏無事な生活を何よりも大切にして、
相手に逆らわず、ひたすらに
トラブルを避けて暮らそうと
努めているという方も
実は多いと思います。



平穏無事な暮らしも
もちろん大切ではありますが、
時には、怒って取り乱したり、
バトルをすることも、
二人の関係を修正したり
成長させていくためには
必要なように思います。



もちろん、
むやみなケンカはお勧めしませんが、
いつも自分を抑えているという方は、
時には勇気を出して、
反撃の狼煙を上げてみましょう!



怒るべきときに怒ることって、
思いやりや優しさと同じくらい
夫婦の関係にとって
必要で大切なことだと思いますよ。





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