「妻と離婚する気はなかった。彼女とも別れる気はなかった」

平日の午後1時半くらいからテレビ東京で
「午後のロードショー」
という番組をやっているんですが、
私は毎日予約で録画をしておりまして、
ほとんどのタイトルは
観ないで消しちゃうんですが、
「お!」と思って消さずにいたものを
たまに観たりしています。



で、ちょっと(だいぶかも)前に
その「午後ロード」で
『マッチポイント』という映画を
流していたんですよね。



まぁ、不倫の映画なんですが、
官能モノとかではなく、
途中からサスペンスになっちゃう感じの
ウッディ・アレン監督の2006年の映画です。



で、この間、
その録画した映画を家でひとりで観てたら、
すごく納得というか何というか、
身も蓋もないというか、
もう「それ以上でもそれ以下でもない」というか、
とにかくなんと言っていいか分からないのですが、
悪い意味でこれが真実なんだろうな
と感じた主人公のセリフがあったんですよ。



そのセリフがどんなものだったかの前に、
なんでこの映画のことを思い出したかと言うと、
昨日、ネットニュースで
ゴールデンボンバーの歌広場淳さんの
不倫・中絶トラブルの記事を読んだからですね。



私がゴールデンボンバーに関することで
知っていることと言えば、
「女々しくて」という曲と、
鬼龍院翔さんが少し前に二股疑惑みたいので
話題になっていたことと、
いつも顔にペイントして出てくるメンバーが
超イケメンらしいということくらいです。



なので、この歌広場さんの人柄とか
普段の様子などは全然知らないのですが、
事実が記事の内容通りなのだとしたら、
この人もゲスい不倫をしちゃったんだな・・
と思っちゃったんですよね。



なんと言いますか、
全くの個人的な意見ではありますが、
相手の女性を妊娠させてしまうと
(させてしまうっていうのも、
 おかしな言い方なのかもしれませんが・・)
不倫のゲス度が
一気に上がってしまうような気がします。



不倫相手が妊娠してしまった場合、
妊娠した子どもを産むとなれば
妻子への影響やダメージははかりしれないですし、
堕ろすとなれば妊娠した相手の
心身のダメージも相当なものになるでしょうし、
生まれる前とはいえ
実際に人の命に関わる話に
なってしまうわけですからね・・。


そして、当の本人も、
どうしようもない窮地に陥るわけで・・。



つい最近も、
既婚者と交際していた女性が
妊娠したことで関係がこじれ、
殺人事件まで起きて
容疑者が逮捕されてましたしね。



その事件の場合には、
相手の女性は容疑者が既婚者であったとは
知らないままに殺されてしまったようですが、
妊娠という本来であれば慶事であることが
殺されるきっかけになってしまったなんて
本当に気の毒なことです。



先日の殺人事件のように、
女性の方が相手の男が既婚者であることを
知らなかった場合には、
その女性にとっては
そもそも不倫ではなかったわけですが、
芸能人などの不倫スキャンダルの発覚は、
不倫相手のタレこみなどによる場合も
多いようですよね。



で、そういった、
自分も不倫をしておきながら
タレこみなどをする女性に対しては、
世間の目も厳しく
「奥さんや子どもを傷つけておいて、
 よく被害者ヅラができるな」とか
「自分も奥さんから慰謝料請求される身なのに、
 よくそんなことできるよね」といった
厳しいコメントが寄せられるわけですが・・。



まぁ、「対奥さん」の1対1の関係で見れば
確かにそうなのかもしれませんが、
不倫当事者同士の関係でみれば、
相手の男に許せない感情を持つことも
場合によってはあるだろうな・・
とは思うんですよね。



というか、
普通の恋愛関係よりも不倫関係の方が、
騙されたりウソをつかれることや、
思い通りにいかないことや
我慢させられることも多いでしょうから、
関係が望まない終焉を迎えた場合には、
相手に対して
恨みや許せない感情を抱く確率は
普通の恋愛関係の場合よりも
高いんじゃないですかね。



特に、今回の歌広場さんのように、
妊娠中絶など、心身面での負担や、
いろんな意味での失うものが
大きかった場合には、
相手が無傷でのうのうとしている
(ように見える)のは
許せなく感じるのではないでしょうか。



でも、これって不倫関係に関わらず、
恋人関係でも友人関係でも仕事関係でも、
何らかの事由によって
関係が破綻してしまったりしたときに、
どちらか一方だけが、
大きな負担を負ったり、
失うものが大きかったりといった、
何か理不尽だと感じる終わり方を
してしまった場合には、
誰しもが感じることなんじゃないかと
思うんですよね。



その場合に、
実際にやっていいかは別として、
相手の社会的地位なり財産なり
相手が大事にしている何かに
ダメージを加えてやりたいと思うのは、
普通の人間心理として
あり得るだろうなと思うので、
今回のように相手が
人気ロックバンドのメンバーとして
社会的評価を受けている場合であれば、
それらに傷をつけるために、
週刊誌にタレこみをしたりするのは
普通にあり得るかなと・・。



もちろん、奥さんやお子さん、
その他の関係者などのことを
考えたらすべきではないと思いますし、
奥さんからの求めがあれば
償いはしなければいけないと
思いますけどね。


でも、いったん妊娠したら、
選べる選択肢としては
産むか堕ろすしかないわけで、
どちらにしても
金銭面の負担は男性が負えるとしても、
心身面の負担は女性が負うしかないわけです。



女性のみがそのリスクを負う以上、
安心して出産を選べる状況にはない
不倫関係においては、
男女はフィフティフィフティではないと
私は思っているので
(もちろん状況にもよりますが)、
私はどうもこういう場合の女性側を
強く非難する気にはなれないんですよね・・。



と、ここまで長々と書いてきたところで、
冒頭の映画での
主人公のセリフの話に戻りまして・・。



まずは簡単にこの『マッチポイント』の
あらすじを言っちゃいますと・・
(以下、ネタバレしちゃいますので、
 話の内容を知りたくない方はご注意くださいね)



主人公のクリスは、
プロテニスプレーヤーであることに
限界を感じ引退したばかりの
野心的な若いイケメン男性。

ロンドンの上流階級に属する
裕福な同年代の男性(トム)の
テニスのコーチをすることになったことで、
トムの妹(クロエ)に見初められます。

クリスはクロエと付き合い始め、
クロエのハイソな両親にも気に入られます。

一方でトムにはノラという
結婚を前提に付き合っている
アメリカから来た
女優志望の女性がいるのですが、
クリスはそのノラに強烈に惹かれます。

ただ、トムの母親が
ノラのことを気に入らず
結婚に反対していたこともあり、
トムとノラは別れて、
ノラはアメリカに戻ることに。

その後、クリスとクロエは結婚したものの、
もともと野心的な目的での結婚で、
クロエにたいして
惹かれていたわけでもなかったので、
口を開けば「子ども子ども」と
子作りに邁進するクロエとの生活には
ややうんざり気味なクリス。

そんなときに
アメリカから戻ってきていたノラと
偶然再会したクリスは、
ノラをかなり強引に誘って
ノラと不倫関係を持つことに成功。

以後、クリスとノラは密会を重ね、
なかなか妊娠しないことに悩むクロエを尻目に、
二人は蜜月な日々を送ります。

ところが、ノラが妊娠したことから状況は一変。

ノラはクリスに責任を取る
(クロエと離婚し自分と結婚する)ように
迫りますが、クリスの態度は煮え切らず・・。

以前にも他の相手と
同じような状況に陥ったことのあるノラは、
かなり精神のバランスを崩していき、
クリスの手に負えなくなっていきます。

そこで、
クリスはノラを殺害してしまうことを計画し、
強盗が入ったようにみせかけて
ノラの自宅でノラを銃殺してしまいます。

しかも、強盗に見せかけるために、
何の関係もない
向かいの部屋のおばあさんまで
殺してしまうクリス。

ノラの殺害事件が報道された後も
ノラの殺害に何の関係もないフリを
しているクリスでしたが、
ノラが日記にクリスとの
不倫関係を綴っていたことから、
クリスにも警察の聴取が及ぶことに。

もちろん、その警察での聴取でも、
ノラ殺害についてはしらばっくれるクリス。

そして、
警察からノラとの不倫関係について問われて
クリスが言ったのがこのセリフ。

「妻と離婚する気はなかった。
 彼女とも別れる気はなかった」

結局、事件については、
運がクリスに味方をしたのか、
別件の殺人事件の被害者が
ノラを殺した犯人とされ、
クリスへの疑いは晴れることに。

そして、最後には
クロエが妊娠していることが分かり、
生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきた
トムやその他家族たちとお祝いムードの中、
クリスがうかない顔でテムズ川を眺めている
という不穏なラストで幕。



・・・。
なんと自分勝手な冷血漢(*_*;
クリスって奴は、
とんだサイコパス野郎ですね。


まぁ、こんなサイコパス野郎は
滅多にいないことを祈りますが、
それでも、このクリスが言ったセリフ。



「妻と離婚する気はなかった。
 彼女とも別れる気はなかった」



先のことなんて何も考えてない。
妻のことも相手のことも考えてない。



もしかしたら自分のことさえも
何も考えてないのかもしれません。



それ以上でもなく、それ以下でもなく、
そこにあった真実は、ただただ文字通り

「妻と離婚する気はなかった。
 彼女とも別れる気はなかった」



カッコいいこと言ってても、本当は
「妻と離婚する気はなかった。
 彼女とも別れる気はなかった」
ってだけの人も、
映画の中だけじゃなく
実際にも多いのかもしれませんね・・。



「妻と離婚する気はなかった。
 彼女とも別れる気はなかった」



だったら、せめて避妊くらいしたら?
てか、避妊しないと両方無理になるよ?



妻や相手のことまで考えられなくても
せめて自分やちょっと先のことくらいは
考えられるようになろうよ・・。



そんな風に思うのは、
私だけではないですよね、きっと・・。





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