夫の不倫・浮気発覚後のやり直しで気をつけたいコト(その2)-傷ついているからこそ危険なモンスター化-

ご相談を通して得られた「智」
ご相談を通して得られた「智」
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前回前々回前々々回と、
夫の不倫・浮気発覚後に、
夫婦でやり直すことに決めて、
やり直しに取り組む場合に
気をつけてほしいことなどを
お伝えしてきました。

 

まず必要なことは、
抱え込んでいる辛い気持ちや
苦しい感情を吐き出すこと。

ただし、その「吐き出し」の相手に、
不倫・浮気の張本人である夫を
求めない方がいいことを、
これまでの3回の記事の中で
お伝えしてきました。

 

で、前回の記事では、

夫の不倫・浮気によって
傷つけられた苦しい気持ちや辛い感情を
夫にぶつけない方がいいと思われる
2つの理由のうちの1つ目
(「通常の場合、夫はそれに
 耐えることができないから」)
について書きましたが、

今回は、2つ目の理由について
書いていこうと思います。

 

私が、
夫に対して妻の心の内を
ぶつけない方がいいと思う2つ目の理由は、

「自分がモンスター化していって
 しまうおそれがあるから」です。

 

もちろん、
夫に対して不倫や浮気によって
傷つけられた心の内を吐露すると、
誰もがみんなモンスター化していってしまう
というわけではありません。

 

ただ、
「夫の不倫・浮気のせいで
 傷つけられたのだから、
 私の気持ちが落ち着くように
 フォローするのは夫の責任」

と捉えてしまうと、その「おそれ」は
増していくように思います。

 

「不倫・浮気をして
 私を傷つけたのはあなたなのだから、
 あなたは私の望んでいるような
 謝罪をすべき。」

「不倫・浮気をして
 私を傷つけたのはあなたなのだから、
 あなたは私の気が済むまで
 私の気持ちを受け止めるべき。」

「あなたが本当に不倫・浮気を
 反省しているのなら、
 私が望む通りの謝罪や行動を
 してくれるはず。」

 

こうなってくると、
かなり危険な方向に行き始めている
と私は思います。

 

だってね、
「私が望んでいる通り」や
「私の気が済むまで」ってことは、
どこまでいっても
「まだ十分じゃない」って
言うことができちゃうわけです。

 

もちろん、
真摯な態度で傷ついた心を
受け止めてもらったり、

誠心誠意謝ってもらったり、

その後も誠意ある態度を
取り続けてもらうなどして、

妻の傷ついた心の傷が
徐々に癒えていくことで、

「私が望んでいる通り」や
「私の気が済むまで」に終わりがくれば、
何も問題はありません。

 

でも、通常は、
前回の記事でもお伝えしたように、

夫は妻の望むような謝罪や
真正面から気持ちを受け止めるようなことは
してくれません(というか、できない)。

 

そうなると、
妻の心の傷もなかなか癒えてはこないですし、
「私が望んでいる」
「私の気の済むような」状態というのも、
なかなか実現はしないわけです・・・。

 

そうなってくると、妻の方は夫に対して、
「もっともっと」と
罰を与えたくなってきます。

 

妻の方は、
夫の不倫・浮気によるショックで
心のバランスを崩しがちになってますから、

「もっともっと」と
罰を与えたくなる気持ちが
エスカレートしていくと、

夫はそのうち妻からモラハラを
されているように
感じるようになるかもしれません。

 

「でも、夫は悪いことをして
 私を傷つけたんだから、
 その報いを受けるべき。」

「でも、夫は不倫・浮気で
 私を苦しめたんだから、
 夫も私と同じくらい苦しんで当然。」

 

そういう思いは、
夫に罰を与えることを
正当化してくれるでしょう。

でも、本当にそういう思いや行為が、
夫婦のやり直しにプラスに働くのかを
考えてみてほしいのです。

 

確かに、
夫は不倫・浮気という悪いことをして
妻の心を傷つけました。


でも、だからといって、
妻が夫のことを、
自分の好きなようにしていい
ということにはなりませんよね?

 

「あなたは不倫・浮気をしたんだから、
 私の言う通りにするべき」

と、いつまで経ってもそのスタンスで、
何かがあると不倫・浮気を理由に

自分の言うことを聞かせたい
という欲求がムクムクとしてくるようなら、

それはやっぱりモンスター化への道を
歩んでいるといえるのではないでしょうか。

 

そして、それは、
「夫婦やり直し」への妨げになります。

 

酷なようですが、
それも仕方ない面があります。

いくら不倫・浮気という
悪いことをしたのは夫の方だとしても、
自分を虐げるモンスターと
化しつつある相手からは
逃げたくなっても無理はありません。

 

人間って勝手なもので、
自分がしたことは過小に評価しますが、
自分がされたことは
過大に評価しますからね。


自分がしでかした
不倫・浮気は棚に上げて、
妻のモンスターぶりをあげつらう夫には、
こうした心理が
影響をしているのかもしれません・・・。

 

それに、
あなたがモンスター化してしまったら、
あなたが本当はやり直しを
望んでいたとしても、
それが叶わなくなります。

それって、悲しいことですよね。

 

だから、それを避けるためにも、

「自分の感情を整えていくことは
 ”夫の責任” ではなく “自分の領分” 」
と捉えて、

夫に爆発した気持ちをぶつけたり、
夫を言いなりにさせたりする
以外の方法で
自分の気持ちの整理はしていきましょう。

 

夫に自分の望む通りの謝罪や反省を
させようと頑張っても、
それは多分うまくいきません。


なぜなら、たとえ、不倫・浮気という
悪いことをしたのは夫だとしても、
夫の心や行動を縛ることはできないからです。


できないことに執着をすると、
ストレスをため込み、
心のバランスを崩すことになります。

 

不倫・浮気からのやり直しを
進めていくためには、
抱えている感情の「吐き出し」は必要ですが、
それは自分の領分として
自分の責任でやれることです。


モンスター化していかないためにも、
あなたの感情の整理を
「夫の責任」にしないことをお勧めします。

 

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